復帰間近の西岡剛と新加入のロジャース。阪神が切る2枚のカードは「育成」と「勝利」を両立できるか
交流戦後、阪神は広島戦でセ・リーグ球団との対戦を再開。この敵地での広島戦から自分たちの野球を忘れたかのように阪神は沈黙した。
6月17日の楽天戦から数えて、今季最大の8連敗を喫した。
特に打線はかたくなに沈黙。連敗を脱出した7月1日の甲子園でのヤクルト戦は、ルーキー・大山悠輔の初ホームランとなる3ランが決勝点となったが、この一発がなければ連敗記録を延ばしていた感が強い。
今季は金本知憲監督が「超変革」を掲げて2年目のシーズン。前半戦はベテラントリオ、福留孝介、糸井嘉男、鳥谷敬がチームを牽引したおかげで貯金を作り、2位をキープしている。
しかし、ここにきて、期待されていた若虎たちが伸び悩み、不振にあえいでいるのも事実だ。また、福留、糸井が調子を落としている。となれば、打線は湿り、当然勝てなくなる。
そこで、オールスターゲーム後の甲子園から満を持して、阪神は「とっておきのカード」を2枚切ることになるのだが、その2枚のカードとは何か? また、その2枚のカードがもたらす今後のチーム方針への影響とは? それらを探ってみたい。