【奈良・投手編】ドラフト関連度B
奈良の歴史を変える投手出現
40年以上、夏の代表校は天理、智辯学園、郡山と3校で独占していた。クジ運、日程次第ではあるが、小・中学生時代に無敵を誇った立田将太(大和広陵)が高校でも歴史を変える可能性が十分にある。立田はそのくらいの投手だ。
岡野乾造(橿原)のスライダーにも注目してもらいたい。試合で主審を務めた相手校の関係者が、低めの球のキレがよすぎて判定に迷うほどだ。練習試合でも完封、2ケタ奪三振連発で、課題は夏の連戦を乗り切る体力だけか。
高原勇次(畝傍)は昨夏、全国制覇を視野に入れていた智辯学園を撃破。外角に出し入れするスライダーと緩急が持ち味だが、外角一辺倒だと踏み込まれるだけに、いかにインコースをうまく見せるかが勝負のカギになる。
本来は奈良を引っ張る存在になっていてほしかったのが川村大二朗(智辯学園)。結果を怖がらず1年夏のように腕を振ってほしい。スケール感では県内屈指。智辯学園は他に速球派左腕・丸野綾太と技巧派左腕・尾田恭平と複数態勢で夏に挑む。
久保秀平(奈良大付)は低めをつく丁寧な投球で、同校初の春の頂点へ導いた。
春の近畿大会に出場した橿原学院。複数の投手で戦った中から夏は安定感の中尾慶風が一人抜け出しそうだ。
山間の小さな学校から現れた超隠し玉、熱血漢・青山典寛監督が手塩に育てた太田健司(大宇陀)にも注目したい。
【注目選手】立田将太(大和広陵)