内海哲也、松坂大輔、高額年俸選手のBADニュース続々……。 真のコスパ王は誰だ!?
7週目を迎える「オコエポイント」バトル。高額年俸選手たちのコスパで勝手にレース!
≪1オコエ=1000万円≫
※実際のオコエの年俸は1200万円だが、便宜上1000万円
という単位を勝手に設定し、コスパ、オコエとの活躍度の差を競っている。現在、レースに参加しているのは、以下の選手だ。
★投手
金子千尋=50オコエ
和田毅=40オコエ
山口鉄也=32オコエ
平野佳寿=30オコエ
涌井秀章=22オコエ
★野手
中村剛也=41オコエ
鳥谷敬=40オコエ
内川聖一=33オコエ
村田修一=30オコエ
糸井嘉男=28オコエ
選手名の横にある≪◎オコエ≫は年俸を表す。金子であれば、50オコエ=5億円。つまり、オコエ50人分の資本をもって、雇われているわけだ。
この他にもまだまだ高額年俸の選手はいるが、1軍にいることが参加条件。年俸60オコエの黒田博樹をはじめ、2軍調整中の選手も数多く、少々もどかしい。
そんな中、5月11日、甲子園での阪神戦で内海哲也(巨人・40オコエ)が復帰登板! ……のはずだったが、前日の試合が雨で流れ、11日の試合では勢いのある田口麗斗がスライド登板。
田口の年俸は1.8オコエ。年俸40オコエの内海がわずか20歳の若武者に左腕先発というポジションを奪われようとしているのだ……。
さらに先週は高額年俸選手のビミョーなニュースがもう一件。1軍復帰を目指す松坂大輔(ソフトバンク・年俸40オコエ)が14日のウエスタン・リーグ広島戦に先発。なんと1回2/3で9失点という大失態を演じてしまった。
そんな暗い話題の多かった高額年俸選手界隈だが、なかには年俸に見合った大活躍している選手も当然いる。先週までのコスパランキングを見てみよう。
≪活躍に応じて獲得できるポイント≫
【投手】
1勝=10pt
1QS=10pt
1ホールドまたは1セーブ=10pt
※リリーフでの勝利はノーカウント
【野手】
(塁打数+四死球+盗塁)pt
このポイントを元に、1pt獲得あたりオコエ何人分のコストがかかるのか、オコエ何人分の活躍をしているのか(オコエ比)を測る。
※順位は1ptあたりのオコエ=コスパ順
※成績は5月15日時点
★オコエ比基準
オコエ瑠偉[年俸1オコエ]
塁打数0+四死球1+盗塁1=2pt
<5月15日現在、2ptでオコエ1人分の活躍>
ケガ人続出のチーム事情もあり、2軍育成中。右ヒジ痛もあり、先行きはやや不安だ。現在、1軍では2pt止まりとなっており、高額年俸選手にとってはオコエ比を広げる大チャンスだ。
★投手オコエptランキング
≪1位≫(→)
涌井秀章[年俸22オコエ]
8登板5勝0敗6QS=110pt
1勝あたり→11.1オコエ
1ptあたり:年俸22オコエ÷110pt=0.20オコエ
オコエ比:110pt÷2pt=オコエ55人分の活躍
先週は12日のソフトバンク戦に先発した涌井。勝ち星こそつかなかったが、絶好調のソフトバンク打線を7回2失点でまとめ、QSの10ptを確実にゲット。その後、チームは勝ち越しに成功した。負けないエース。今年の涌井は粘り強さが違う。
≪2位≫(→)
平野佳寿[年俸30オコエ]
17登板1勝3敗5H7S=120pt
1Hあたり→6.00オコエ
1Sあたり→4.29オコエ
1ptあたり:年俸30オコエ÷120pt=0.25オコエ
オコエ比:120pt÷2pt=オコエ60人分の活躍
先週は試合展開に恵まれず、わずか1試合の登板だったが、そこでもしっかりホールド。“守護神復活”がそこまで迫っている。あと一押し。
≪3位≫(→)
山口鉄也[年俸32オコエ]
16登板0勝2敗9H=90pt
1Hあたり→3.56オコエ
1ptあたり:年俸32オコエ÷90pt=0.36オコエ
オコエ比:90pt÷2pt=オコエ45人分の活躍
5月8日の中日戦で1回3失点を喫した山口だが、先週13日のヤクルトでは延長12回表に登板し、いきなり2本のヒットを浴び、無死一、三塁のピンチを作ってそのまま降板。もちろん、0pt。高橋由伸監督の信頼はどうか……。繰り上がってレースに入った“途中参加組”初の脱落も見え隠れしている。
≪4位≫(→)
和田毅[年俸40オコエ]
7登板4勝1敗4QS=80pt
1勝あたり→20.00オコエ
1ptあたり:年俸40オコエ÷80pt=0.50オコエ
オコエ比:80pt÷2pt=オコエ40人分の活躍
11日のロッテ戦では8回5失点ながら味方打線の援護もあり、勝利投手に。しぶとくポイントを上積みし、元メジャーの威厳を取り戻しつつある。
≪5位≫(→)
金子千尋[年俸50オコエ]
8登板2勝2敗4QS=80pt
1勝あたり→25オコエ
1ptあたり:年俸50オコエ÷80pt=0.63オコエ
オコエ比:80pt÷2pt=オコエ40人分の活躍
涌井同様、勝ち星には恵まれなかったが、ソフトバンク打線を8回3失点に抑え、QS=10pt獲得。4戦連続でQSをマークしており、エースの底力がはっきりと見えてきた。
★野手オコエptランキング
≪1位≫(→)
糸井嘉男[年俸28オコエ]
塁打数62+四死球15+盗塁9=86pt
1ptあたり:年俸28オコエ÷86pt=0.33オコエ
オコエ比:86pt÷2pt=オコエ43人分の活躍
先週は4試合で5安打(うち二塁打1本)。派手さこそないがコンスタントにポイントを稼ぎ、迫り来る内川を凌いだ。追いつけそうで追いつけない。当コスパレースの絶対王者存在になりつつある。
≪2位≫(→)
内川聖一[年俸33オコエ]
塁打数72+四死球13+盗塁2=87pt
1ptあたり:年俸33オコエ÷87pt=0.38オコエ
オコエ比:87pt÷2pt=オコエ43.5人分の活躍
先週もしっかり全5試合で安打を放ち、10pt増し。糸井追撃に向け、大爆発なるか。
≪3位≫(→)
村田修一[年俸30オコエ]
塁打数64+四死球9+盗塁1=74pt
1ptあたり:年俸30オコエ÷74pt=0.41オコエ
オコエ比:74pt÷2pt=オコエ37人分の活躍
先週はこどもの日以来の本塁打も放ち、意外にも安定感ある戦いを続けている。ただし、8打点という数字は見てみないフリが吉。
≪4位≫(→)
中村剛也[年俸41オコエ]
塁打数65+四死球18+盗塁0=83pt
1ptあたり:年俸41オコエ÷83pt=0.49オコエ
オコエ比:83pt÷2pt=オコエ41.5人分の活躍
天性のホームランアーチストがついに週末に火を噴いた。土曜、日曜と2日連続の一発攻勢。予想通り、一気に上位勢とのポイント差を縮めてきた。年俸分のハンデはあるが、やはり一撃の威力がある。
≪5位≫(→)
鳥谷敬[年俸40オコエ]
塁打数46+四死球27+盗塁3=76pt
1ptあたり:年俸40オコエ÷76pt=0.53オコエ
オコエ比:76pt÷2pt=オコエ38人分の活躍
スランプから脱出した……と思いきや、先々週から先週にかけて、22打席連続無安打。また逆戻りかと思った矢先の日曜日の試合ではまさかのお目覚め本塁打。こんなに鳥谷って好不調の波が荒かったっけ……? まずは定位置となっている最下位から抜け出したい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)