投打に故障者が続出しながら、それでもパ・リーグのペナントレースをリードしているソフトバンク。この現状から、解説者やファンは「選手層が厚い」と口を揃える。たしかに、戦線離脱した主力選手の穴を埋めるように若手が台頭し、ゲームを作っているシーンはよく見かける。
ただ、毎年の目玉として獲得しているドラフト1位の選手は、全員が活躍しているわけでもない。直近5年のソフトバンクのドラ1はすべて投手で、以下の選手が名を連ねている。
■ソフトバンク・2014年以降のドラフト1位指名選手
2014年:松本裕樹(盛岡大付高)
2015年:高橋純平(県岐阜商高)
2016年:田中正義(創価大)
2017年:吉住晴斗(鶴岡東高)
2018年:甲斐野央(東洋大)
(※年はドラフト指名年)
今季、ルーキーながら150キロ台中盤の快速球を武器にセットアッパー、クローザーとしてフル回転する甲斐野央こそ目立っているものの、あとのメンバーは、ドラ1の期待に全面的に応えているとは言い難いのがリアルな状況だ。この4人の現在地を探ってみる。