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日本シリーズ直前!勝ったのはどっち?プロ野球交流戦のソフトバンクvs.ヤクルトをプレイバック

 10月24日からいよいよ日本シリーズが開幕する。セ・リーグは乱戦を制してリーグ優勝を果たしたヤクルト、パ・リーグは圧倒的戦力で優勝したソフトバンクがそれぞれ順当にクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズ進出を決めた。

 両チームともに強力打線が持ち味であるだけに乱打戦も予想されている。

 2015年のプロ野球界を制するのは果たしてヤクルトかソフトバンクか!? 熱い予想の糧にすべく、交流戦での対戦をプレイバックしてみよう。


【第1戦/5月29日】ソフトバンク 7 - 4 ヤクルト
勝利投手:攝津正(ソ)
敗戦投手:小川泰弘(ヤ)

 今年から交流戦は1カード3試合となり、今季はすべてヤフオクドームでの開催となった。

 初回に内川聖一、李大浩の連続ホームランで先制したソフトバンクは、その後も柳田悠岐、松田宣浩のホームランなどで加点し、ヤクルトのエース・小川泰弘から6回で7得点を奪いノックアウト。対するヤクルトもデニングと今浪隆博の2ラン2本で4点を奪ったものの、主軸のバットが火を噴かず敗れた。

 柳田、内川、李大浩、松田。3〜6番の全員からホームランを浴びた小川はやや不安あり。日本シリーズでのリベンジに期待がかかる。

 攝津は今季も2ケタ勝利を挙げており、先発は当確か。この試合では、トリプルスリー&本塁打王の山田哲人から2三振を奪っており、勢いを削ぐことに成功した。


【第2戦/5月30日】ヤクルト 5 - 3 ソフトバンク

勝利投手:石川雅規(ヤ)
敗戦投手:スタンリッジ(ソ)

 第2戦目はヤクルトが勝利。スタンリッジの投球に苦しんだが、甘い球を見逃さずに加点し、6回、畠山和洋が3ランをスタンドに打ち込んで試合を決めた。

 ヤクルト先発の石川雅規は6回途中を1失点の好投。あとを継いだ秋吉亮は打者5人に対し、4三振を奪う。しかし、そこで終わらないのが今年のソフトバンク。4点ビハインドの9回、ロマンから1点を奪うと抑えのバーネットを引きずり出し、さらに1点を追加。1発出れば逆転サヨナラというシーンまでつくりだした。


【第3戦/5月31日】ソフトバンク 5 - 2 ヤクルト
勝利投手:寺原隼人(ソ)
敗戦投手:石山泰稚(ヤ)

 1勝1敗で迎えた第3戦はソフトバンクが制した。ヤクルト先発・石山泰稚の不安定な立ち上がりを攻め、内川のタイムリー、松田の犠牲フライ、福田秀平のタイムリーで3点を先制。ヤクルトも3回に山田のホームランが飛び出し、4回表までに1点差に詰め寄ったが、その裏、高谷裕亮に意外な一発を浴びてしまい、点差を広げられた。

 その後は両軍リリーフ陣が踏んばり、スコアは動かず。ソフトバンクが勝ち越しを決めた。


【総括】
 この3連戦、両軍リリーフ陣は大奮闘。2戦目で打ち込まれたロマンを除けば、全員が自責点ゼロ。特にソフトバンクリリーフ陣は9回2/3を被安打2と完璧なピッチングを見せた。

 ヤクルトもこのあたりのスカウティングや研究は進めているはず。ソフトバンクが地力で勝るという下馬評を覆せるか。

 運命の第1戦は土曜日に幕を開ける。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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