急遽先発勝利の翌日に登録抹消…。横山雄哉(阪神)は「藤浪の代役」に甘んじてはいけない
「次があるのであれば……」
この言葉がひっかかった。
東京ドームのレフトスタンドを埋め尽くした虎党たちも、横山雄哉(阪神)からこの言葉が発せられた瞬間、勝利の喜びを忘れ、どよめいた。
4月23日の巨人戦。インフルエンザで登板回避した藤浪晋太郎に代わり、急遽、マウンドに上がったのが横山だった。
横山は今季初登板初先発ながら、巨人打線を5回1失点、被安打6に抑え、勝利投手としてヒーローインタビューを受けた。
「本当はなかったチャンス、晋太郎がインフルエンザで苦しんでいたので、その代役をしっかりできるように頑張りました」
藤浪の代役……。
藤浪が復活すれば、自分は再び控えにまわることになる。そんな意味に聞こえなくもなかった。
翌24日、横山は1軍登録を抹消された。