この日、韓国・ソウル市営球場で東映と国鉄がオープン戦を開催した。張本勲、金田正一など日本に帰化した選手やこの年に東映に加入した韓国人ルーキー・白仁天など、異国の地で活躍する同胞を一目見ようと大勢が球場に詰めかけ、翌年に韓国第5代大統領となる朴正煕も観戦していた。国交正常化に向けて動き出す前のこの親善試合は、両国にとって野球を超えた意義を持つ出来事となった。