【沖縄・投手編】ドラフト関連度B
大物不在も好投手揃い
全国区の大物はいないが好投手が揃う沖縄。その筆頭格が平良拳太郎(北山)だ。今春頭角を現し、県大会を制した右腕は春季九州大会で1試合16奪三振の快投を演じた。伸びのある最速145キロのストレートと鋭く曲がるスライダーを持ち、伸びしろも十分だ。
譜久村誠悟(真和志)はどっしりとした体から威力あるストレートとカーブ、スライダー、スプリットを投げ分ける。大人の投球ができて、マウンド度胸も満点だ。
花城凪都(興南)はキレのあるストレートに精度の高い変化球が持ち味で、前年度から主戦として活躍した。同じく興南の有銘昭晋は下級生の頃から期待された右腕で140キロ台後半のストレートを持つ。素材としては抜群だ。
今センバツで不本意な結果に終わった沖縄尚学は、比嘉健一朗と宇良淳の両輪が巻き返しを図る。左腕・比嘉の空振りを奪えるストレートと右腕・宇良の完成度の高い投球術は一層の冴えを見せる。今夏は大いに期待できるだろう。
宮古には山里弘一と久貝拓夢の両右腕が揃う。鋭いカットボールを持つ山里は大型投手で、久貝は上背こそないが、ヒジが柔らかく140キロ台中盤のストレートを放るスピードボーラーだ。八重山商工も加藤弦と大底翔の、右腕2枚を持つ。特に成長著しい加藤の球威あるストレートは注目だ。
池村英隆(八重山)は1年時から投げ経験豊富、伸びるストレートとセンスのよさが光る。2年生左腕・島袋倫(美里工)の評価も高く、キレのあるストレートと落差のあるカーブを持つ。
【注目選手】平良拳太郎(北山)