北信越地区代表の敦賀気比の優勝で、12日間の熱戦を終えた今年のセンバツ。オフィシャルの選手表彰などはないが、もし大会MVPが選ばれるなら、準決勝での2打席連続満塁ホームランに加えて決勝戦の8回にも試合を決める2ランを放った松本哲幣が有力候補に挙げられるに違いない。14打数7安打の大暴れで、グランドスラム連発が春夏通じて初なら、個人で3本のアーチはセンバツ最多タイ(10人目)でもあった。
とはいえ、野球はチームスポーツ。ホームランを打ちまくった松本にしても、その手応えと同等か、それ以上の喜びを感じたのが優勝だったのではないだろうか。