ルーキーの選手たちが、入寮後に行う新人合同自主トレ。球団によって内容はさまざまである。なかでも、異彩を放っていたのが、西武の「競輪トレーニング」だ。
これは本拠地・西武ドームのすぐ近くに西武園競輪場があるため、新人の体力チェックを兼ねて、バンクと呼ばれるコースを走らせるというもの。
ほとんどの選手は、このイベントでピストレーサーという競技用の自転車に初めて乗る。しかしタイムトライアルを行うと、時折、競輪選手としても通用しそうなタイムを出す選手が現れるなど、大いに盛り上がる合同自主トレなのだ。
そこで改めて、西武独特のこの「恒例行事」で、どんなことが起こっていたのか振り返ってみたい。