ダルビッシュとも自主トレ。“迷い”を振りきれ、藤浪晋太郎! 阪神の“真のエース”と呼ばれるために!!
2月1日、プロ野球春季キャンプ初日。阪神がキャンプを張る沖縄県宜野座村営野球場のブルペンに、ひときわ気迫に溢れた男がいた。
「今年の藤浪晋太郎は違う!」
見た目も、一回りも二回りも大きく成長し、威圧感さえ受ける。時おり見せる鋭い眼光は、昨年までの藤浪には見られなかったもの。このキャンプに“本気”で挑む姿は、昨年とはまるで別人に見える。
197センチの長身から繰り出す、長い手足のしなりを生かした投球術に迫力が加わった印象だ。
昨シーズン、プロに入って初めて経験した挫折。そして屈辱。「今シーズンは、その挫折、屈辱を覆すだろう」。キャンプ初ブルペンの “熱投”から、そう感じられた。