全国でも有数の激戦区・大阪大会。今夏は例年以上に、全国の高校野球ファンから大きな注目を浴びたことに異論を唱える人はいないだろう。
まさかの初戦で対決となった履正社対大阪桐蔭には、1万3000人以上の観客が集まった。最大の強敵に5−1で勝利した大阪桐蔭は、夏の大阪大会史上初の4年連続優勝に向かって、大きく視界は晴れた。ところが、7月28日の準々決勝で、大阪偕星学園に敗れることに。
今春の府大会決勝戦で敗れたリベンジを果たした大阪偕星学園は、続く29日の準決勝、大冠に11−0の6回コールドで勝ち、決勝戦進出を決めた。甲子園初出場へとひた走る大阪偕星学園。チームを指揮するのは、異色の経歴をもつ「アウトロー監督」だった。