相手投手を見据えるその鋭い視線、古武士を思わせるその佇まい。 バットを体の前に大きく掲げるその構え。 そして、体が捻れるほどのフルスイング……。 日本ハム、巨人、中日と3球団を渡り歩いたバットマン・小笠原道大はまさに「侍」を彷彿させる選手だった。無名の選手から球界を代表する打者へと駆け上がった「ガッツ」こと小笠原の19年のプロ野球生活を振り返る。