外崎修汰というプレーヤーは、西武の首脳陣にとってこの上なくありがたい存在に違いない。
二塁、三塁、外野とどこでも試合に出られるから、チーム事情に応じてフレキシブルに起用できる。打ってはパンチ力があり、2019年はキャリアハイの26本塁打、90打点をマーク。走っても3年連続20盗塁以上と、トリプルスリー(3割30本塁打30盗塁)を期待できる球界で数少ない選手である。
看板打者だった浅村栄斗が楽天にFA移籍した穴をさほど感じなかったのは、外崎の貢献があってこそ。そのポテンシャルとユーティリティー性は侍ジャパン関係者も注目しており、内野守備・走塁コーチを務める井端弘和(元中日ほか)は「登録メンバーに限りがある国際大会で、一人で何役もこなしてくれる貴重な存在」と高く評価している。2019年秋にはプレミア12代表としてもプレーした。