後楽園球場の巨人対国鉄戦で、ゴールデンルーキー・長嶋茂雄がデビュー。新人ながら3番、三塁でスタメン出場を果たした。騒がれる大物新人に闘志を燃やしていたのは、国鉄の先発・金田正一だ。結果はご存じの通り、長嶋の4打席連続三振。翌日の試合でもリリーフ登板の金田に三振を喰らった長嶋。初安打が出たのは、実に10打席目だった。しかし金田は長嶋のスイングをみて「将来、恐るべきライバルになる」と確信したという。