さすが“キャプテン”! プロ野球12球団背中でチームを引っ張る男たちをランキングで紹介!!
交流戦に突入したプロ野球。早くも3分の1の日程を消化し、戦いもますます激しさを増すころ。チーム一丸となれるかが、勝敗に大きく影響してくる。
今季のプロ野球では広島、ヤクルトを10球団がキャプテン制を採用。彼らはチームを引っ張る存在として、人一倍の活躍が必要なはず!!
そんなキャプテンの重責を背負う男たちは活躍しているのだろうか?
5つ星(★★★★★)から1つ星(★)にわけて採点してみた。
(成績は5月30日時点)
★★★★★:すさまじい活躍
坂本勇人(巨人)
49試合/打率.355/10本塁打/30打点/2盗塁
糸井嘉男(オリックス)
47試合/打率.310/7本塁打/30打点/12盗塁
昨季、球団史上最年少で主将に任命された坂本。高橋由伸新政権でも継続して主将を務めるが、ここにきて、巨人ファンすら想像しなかった大爆発。オフは野球賭博騒動など暗いニュースが多かったが、“巨人の顔”として頼もしい背中を見せている。
実は今季のオリックスはキャプテン制を採用していない。主将制度を廃止したチームではあるが、ここは昨年のキャプテンであった糸井嘉男にご登場願おう。今季のオリックスは開幕から13試合本塁打が出ず、2リーグ制以降ワースト記録を更新していたが、糸井の1発でワースト記録更新をストップ。走攻守で巻き返しのキーマンになっている。
★★★★:大活躍
筒香嘉智(DeNA)
43試合/打率.295/12本塁打/27打点/0盗塁
内川聖一(ソフトバンク)
48試合/打率.309/7本塁打/36打点/2盗塁
栗山巧(西武)
49試合/打率.316/3本塁打/16打点/0盗塁
主将5年目の栗山、2年目の内川&筒香も目を見張る活躍を見せている。特に筒香はスタートダッシュに失敗したチームを己のバットで救済。5月上旬には右脇腹に軽度の肉離れを発症したが、気合の早期復帰。満身創痍ながらチームを盛り上げている。
★★★:活躍
鈴木大地(ロッテ)
51試合/打率.299/3本塁打/21打点/1盗塁
平田良介(中日)
40試合/打率.273/6本塁打/30打点/1盗塁
開幕からエンジンのかからなかった2人だが、じわじわと成績を上げている。平田は股関節痛で開幕早々離脱したが、ここにきて打点を量産中。開幕前夜の最終調整の円陣で「ケガのないようにいきましょう!」と声高らかにゲキを飛ばした末の早期離脱はキャプテンとしてマイナスポイントだが、ここは一旦忘れよう。
★★:もう一声!
嶋基宏(楽天)
37試合/打率.286/1本塁打/11打点/2盗塁
大野奨太(日本ハム)
36試合/打率.250/2本塁打/11打点/0盗塁
本来であれば嶋は、大活躍か活躍に入れたいところ。しかし、5月19日の試合でファウルチップを受け、左手豆状骨と左手三角骨亀裂骨折の重症。復帰はオールスター明けになる見込みで、残念ながらキャプテン唯一の長期離脱者になってしまった。
今季からキャプテンに就任した大野ももう一声。今季は出番的に市川友也に押されつつある。それでも打率は自身の過去成績と比較すれば、かなり頑張っている印象。しかし、日本ハムの選手たちが「チーム内で恋愛相談をするなら」というアンケートで断トツのナンバーワンに輝いた男。成績だけでは測りきれない部分もある。
★:がんばりましょう
鳥谷敬(阪神)
53試合/打率.241/4本塁打/23打点/4盗塁
金本知憲新体制においてキーマンに指名され、「鳥谷が変わらなければ、チームは変わらない。もっとやれる」とゲキを受けたはずだったのだが……。スランプを抜けたと思いきや、またスランプに入る悪循環。それでもしぶとく四球で塁に出て、打点もじんわりと稼いでいるのはさすが。
しかし、金本監督やファンの想像とは少々かけ離れているのでは? どこか大人しい印象は変わっていない。守備面も含めて巻き返しに期待。
文=落合初春(おちあい・もとはる)