ヤクルト版「七夕の悲劇」を超え14連敗を止めた夜。ヤクルトファンの「あたたかさ」を実感した
リーグ優勝を決めた2015年10月2日を思い出した、というのは少し大げさだろうか。7月22日に神宮球場で行われたヤクルト対阪神の一戦のことだ。ヤクルトはこの試合を、泥沼の14連敗中で迎えていた。
9回表、ヤクルトは6対2と4点のリード。マウンドには今シーズン、チーム3人目の守護神となる2年目のルーキ。ほかのチームであれば安心といった展開だろう。
しかし、ヤクルトファンは勝利に対して疑心暗鬼になっている。それは、無理もない。1998年に18連敗を記録した際のロッテが見舞われた「七夕の悲劇」同様、今シーズン、ヤクルトも「七夕の悲劇」に遭遇。その苦い記憶がファンの脳裏にあるからだ。