先週もオコエ瑠偉が大活躍で“オコエ比”大崩壊!? 高額年俸選手コスパレースもあと2回
12週目を迎える「オコエポイント」バトル。高額年俸選手たちのコスパで勝手にレース!
≪1オコエ=1000万円≫
※実際のオコエの年俸は1200万円だが、便宜上1000万円
という単位を勝手に設定し、コスパ、オコエとの活躍度の差を競っている。現在、レースに参加しているのは、以下の選手だ。
★投手
黒田博樹=60オコエ
和田毅 =40オコエ
山口鉄也=32オコエ
平野佳寿=30オコエ
涌井秀章=22オコエ
★野手
鳥谷敬 =40オコエ
内川聖一=33オコエ
村田修一=30オコエ
糸井嘉男=28オコエ
柳田悠岐=27オコエ
選手名の横にある≪◎オコエ≫は年俸を表す。黒田であれば、60オコエ=5億円。つまり、オコエ50人分の資本をもって、雇われているわけだ。
彼らがいかほどのパフォーマンスを見せるのか。オコエ何人分の活躍をするのか。そんな、おせっかいなレースである。
★★先週の高額年俸ニュース★★
“高額年俸選手はオコエ何人分の活躍をするのか”
本企画のメインテーマである「オコエとの比較」だが、実は企画序盤はオコエが2軍落ちしていた影響もあり、オコエは2ポイント止まり。“オコエ比”は開く一方だった。
しかし、先々週からついにオコエが大爆発。先週は初本塁打も記録し、なんと13ポイントを獲得。予想以上の活躍でオコエ比がどんどん小さくなっている。
それに伴うかのように阿部慎之助(32.6オコエ)や内海哲也(40オコエ)など、出遅れていたレース外の高額年俸選手も猛チャージ。気がつけば、年俸2億円以上の31人中27人が1軍で稼働中という状況になっている。
オコエとともに高額年俸選手の躍動も顕著だが、先週はついに野手球界トップ年俸の中村剛也(41オコエ)が登録抹消された。もともと股関節痛や腰痛などを抱え、守備に就けない状況だったが、なんとか意地の出場を続け、「無事是名馬」を思わせる踏ん張りだったが、6月15日の試合で約1カ月ぶりとなる守備に就くと挟殺プレーで転倒し、左ヒザを強打。無念の離脱となった。
また右肩痛で右腕に力が入らず、2軍調整となった金子千尋(50オコエ)もレースから除外する。年俸ナンバー2、3が合わせて消えた形だが、早期の復活に期待したい。
さて、先週の高額年俸選手のコスパランキングも見てみよう。オコエ比にはどんな動きが!?
≪活躍に応じて獲得できるポイント≫
【投手】
1勝=10pt
1QS=10pt
1ホールドまたは1セーブ=10pt
※リリーフでの勝利はノーカウント
【野手】
(塁打数+四死球+盗塁)pt
このポイントを元に、1pt獲得あたりオコエ何人分のコストがかかるのか、オコエ何人分の活躍をしているのか(オコエ比)を測る。
※順位は1ptあたりのオコエ=コスパ順 成績は6月19日時点
★オコエ比基準
オコエ瑠偉[年俸1オコエ]
【1軍成績】塁打数25+四死球4+盗塁2=18pt
<6月19日現在、31ptでオコエ1人分の活躍>
先週は4安打に終わったものの、ヒット、二塁打、三塁打、そして初本塁打を放ち、“週間サイクルヒット”を達成。塁打数を10上乗せし、さらには3四球を選び、13ポイントを獲得した。高額年俸選手にも引けをとらない上乗せっぷり!?
★投手オコエptランキング
≪1位≫(→)
涌井秀章[年俸22オコエ]
13登板6勝3敗11QS=170pt
1勝あたり→3.67オコエ
1ptあたり:年俸22オコエ÷170pt=0.13オコエ
オコエ比:170pt÷31pt=オコエ5.48人分の活躍
4月末以来、勝ち星に恵まれていなかったが、17日の巨人戦で1失点完投勝利を挙げ、ようやく6勝に数字を上げた。巨人のエース・菅野智之に投げ勝ち、これぞパ・リーグの力を見せつけた。
≪2位≫(→)
平野佳寿[年俸30オコエ]
27登板1勝3敗6H12S=180pt
1Hあたり→5.00オコエ
1Sあたり→2.50オコエ
1ptあたり:年俸30オコエ÷180pt=0.17オコエ
オコエ比:180pt÷31pt=オコエ5.8人分の活躍
15日の阪神戦まで9戦連続無失点の好投を続けていたが、17日、18日の広島戦では2戦連続失点の背信投球。“復活”の二文字はおあずけ……。ホールドもセーブもつかず、ポイント据え置き。
≪3位≫(→)
山口鉄也[年俸32オコエ]
30登板0勝3敗12H1S=130pt
1Hあたり→3.56オコエ
1Sあたり→32オコエ
1ptあたり:年俸32オコエ÷130pt=0.246オコエ
オコエ比:130pt÷31pt=オコエ4.19人分の活躍
先週は2登板無失点だったが、どちらもビハインドのシーンでポイントはつかず。状態を戻し、防御率5.84の惨状から脱して勝利の方程式復帰を目指したい。
≪4位≫(→)
和田毅[年俸40オコエ]
12登板8勝2敗8QS=160pt
1勝あたり→5.00オコエ
1ptあたり:年俸40オコエ÷160pt=0.25オコエ
オコエ比:160pt÷31pt=オコエ5.16人分の活躍
15日のヤクルト戦は7回途中2失点で勝利し、交流戦2勝目。高額年俸選手の中でも高額なので、順位は伸びていないが抜群の活躍を見せている。40オコエの価値は十分にあり!
≪5位≫(↑)
黒田博樹[年俸60オコエ]
12登板5勝3敗8QS=130pt
1勝あたり→12.00オコエ
1ptあたり:年俸60オコエ÷130pt=0.46オコエ
オコエ比:130pt÷31pt=オコエ4.19人分の活躍
17日のオリックス戦は6回を投げて自責点2でQSを成功させるも4月30日以来の勝ち星獲得はならず。金子(オリックス)の離脱で順位をひとつ上げたが、未だ最下位は変わらず。好投を続けているだけに、打線の奮起に期待したい。
★野手オコエptランキング
≪1位≫(→)
柳田悠岐[年俸27オコエ]
塁打数122+四死球67+盗塁10=199pt
1ptあたり:年俸27オコエ÷165pt=0.14オコエ
オコエ比:199pt÷31pt=オコエ6.41人分の活躍
先週は7安打で本塁打こそなかったが、2二塁打、1三塁打で計16ポイントを獲得。1週単位でもオコエに負けるはずがない安定感。
≪2位≫(→)
糸井嘉男[年俸28オコエ]
塁打数105+四死球34+盗塁21=160pt
1ptあたり:年俸28オコエ÷160pt=0.18オコエ
オコエ比:160pt÷31pt=オコエ5.16人分の活躍
先週は5安打、塁打数6で大ピンチも、5四球&3盗塁でなんとか13ポイント獲得。オコエとの1週獲得ポイントをドローに持ち込んだ。
≪3位≫(→)
内川聖一[年俸33オコエ]
塁打数122+四死球26+盗塁2=150pt
1ptあたり:年俸33オコエ÷150pt=0.22オコエ
オコエ比:150pt÷31pt=オコエ4.84人分の活躍
先週は6安打1本塁打で9塁打。しかし、四死球なしで9ポイント止まり。鷹の4番がオコエに負けた……!!
≪4位≫(→)
村田修一[年俸30オコエ]
塁打数104+四死球19+盗塁1=124pt
1ptあたり:年俸30オコエ÷124pt=0.24オコエ
オコエ比:124pt÷31pt=オコエ4人分の活躍
先週はわずか5安打に終わり、それもすべて単打。2四球と合わせても7ポイント獲得に留まり、セの野手最高年俸もオコエに敗北!
≪5位≫(→)
鳥谷敬[年俸40オコエ]
塁打数86+四死球46+盗塁8=140pt
1ptあたり:年俸40オコエ÷140pt=0.29オコエ
オコエ比:140pt÷31pt=オコエ4.51人分の活躍
先週はえーっと、1安打……!? 4四球もあり、5ポイントを上乗せしたが、当然オコエには敗北。しかし、その5ポイントは5試合に散っており、毎試合出塁している。悪い中でもなぜか最低限の仕事をこなしてしまう、なんとも評価しがたい男だ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)