にっくきアイツ。強気の大誤審連発でWBC第1回大会を盛り上げた“例の審判”ボブがひっそりと引退
もうすぐ開幕する2017WBC。侍ジャパンの世界一奪還に期待が集まるが、今思い返せば、やはりここまで大会が継続したのは第1回大会の2006WBCの盛況が大きかった。
宿敵・韓国との国威を賭けた3度の死闘の末(第1、第2ラウンドは韓国の勝利、準決勝は日本の勝利)、迎えた決勝・キューバ戦での瞬間最高視聴率はなんと56.0パーセント(関東地区)を記録。まさしく日本国内が熱狂の渦と化した。
しかし、あの大会の熱狂を陰で焚きつけたのは、あの“梟雄(きょうゆう)”ともいうべき“にっくき存在”も大きかっただろう。“例の審判”ボブ・デービッドソンである。
野球ファンのみならず、日本人にとって忘れもしない審判。そんなボブ・デービッドソンだが、実は昨季限りでメジャーリーグの審判を引退している。
そこで今回、彼の業績を振り返ってみたい。
(球団名は当時の所属チーム)