《甲子園・真紅の優勝旗事件簿》折れた?消えた? 初代優勝旗を巡る悲喜こもごも
深紅の優勝旗を目指し、熱戦続く夏の甲子園。今年1月、この「優勝旗」にまつわるある発表があったのを覚えているだろうか。
それは、来年、第100回大会にあわせて優勝旗を新調する、というもの。現在の優勝旗は「2代目」にあたるのだが、この2代目の優勝旗を手にすることができるのは今夏の王者が最後になる、というわけだ。
初代の優勝旗は1915年の第1回大会から1957年の第39回大会まで使用。2代目は1958年の第40回大会から今年の第99回大会まで。60年に渡ってその大役を務めてきたことになる。
今回の報道の中には、《優勝校を転々とするうちに傷んだため第40回記念大会を機に今の2代目へ》と記したものもあったが、傷んだのには他にも要因がある。初代優勝旗を巡る波乱のドラマを振り返ってみよう。