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プロ野球マスコットを「読む」〜球界百花繚乱編〜バファローブル・ベルの変わった歴史も振り返れる!?

 前回、このコーナーでは「球界マスコットのベストセラー作家」としてヤクルトのつば九郎と中日のドアラ、両名の執筆遍歴を特集した。

 マスコット人気を支えてきた彼らには及ばずとも、他の球団マスコットたちも続々と関連書籍を出版している。その読みどころとともに、球界マスコット本を一気に紹介していこう。


【セ・リーグ編】
◎読売ジャイアンツ:ジャビット


 球界の盟主ジャイアンツのマスコット本はその名もずばり『ジャビットです。』。2014年に刊行した。実はジャビット、この頃を境にブランディングを一新。それまで「ジャビット」の名はあくまでも巨人のマスコットの総称で、ファミリー長男には「ジャビィ」、次男には「ジャバ」、妹には「ビッキー」……といった感じで個別の名前が存在した。だが、個々の名前はいつまでたっても浸透せず、マスコット界での地位も今ひとつ伸び悩んでいた。

 そこで2014年、大胆にも個別の名称を捨て、「ミスタージャビット」「シスタージャビット」「キッズジャビット」といった“ジャビット括り”を採用。『ジャビットです。』は、その新ブランディング戦略の一環として発売された書籍だったわけだ。


 実際、自己紹介ページでも「ジャビット」連呼。本の中に1カ所たりとも「ジャビィ」の文字は存在しなかった。そんな転換期の1冊として眺めると、また違った味わいがあるはずだ。

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