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大きく塗り替えられたパ・リーグ勢力図! 昨季の交流戦終了後と最終成績から検証する!

大きく塗り替えられたパ・リーグ勢力図! 昨季の交流戦終了後と最終成績から検証する!

 交流戦が終わり、リーグ戦が再開した。

 現在のパ・リーグの順位は、交流戦の終了時点で1位・楽天、2位・ソフトバンク、3位・西武、4位・オリックス、5位・日本ハム、6位・ロッテ。

 現時点では昨季のAクラスとBクラスが大幅に入れ替わった、まさに下克上シーズンといえる。好調なチームがそのまま逃げ切るのか、それともそうは問屋が卸さないか? 参考までに昨季の今頃と最終成績を振り返ってみよう。

楽天


2016年交流戦順位:4位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:5位(18.5ゲーム差)
2016年最終リーグ順位:5位(25ゲーム差)
(カッコ内は首位とのゲーム差)

 今季の好調ぶりをみると、1年前の状態がちょっと信じられない。昨季は交流戦では11勝7敗と健闘したが、ペナントレースでは大きな見せ場がなく下位に沈んだ。

 しかし、昨季はルーキー・茂木栄五郎の起用と台頭、シーズン途中でのペゲーロの獲得など、今季に向けての布石は打っていたといえよう。

ソフトバンク


2016年交流戦順位:1位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:1位
2016年最終リーグ順位:2位(2.5ゲーム差)

 昨季は2年連続して交流戦優勝。交流戦終了後の順位は1位で、2位のロッテとは7.5ゲーム差。この時点ではソフトバンクの3連覇は濃厚と誰もが思ったに違いない。しかし、結果は日本ハムの猛烈な追い上げをかわしきれず、2位に終わった。

 昨季の交流戦以降の成績は39勝37敗1分。それほど失速したわけではない。それでも夏場に、ある程度派手に勝っていかなければ、追い上げるチームの方に勢いがつくということなのかもしれない。


西武


2016年交流戦順位:6位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:4位(15.5ゲーム差)
2016年最終リーグ順位:4位(23ゲーム差)

 唯一、昨季と監督が交代したのが西武。昨季は3年連続Bクラスの苦杯をなめたが、その低迷ぶりを象徴したのが両リーグワーストとなる101もの失策数だろう。

 今季から辻発彦監督に変わって、失策数は6月20日時点で36(リーグ3位タイ)に改善。辻野球の象徴のひとつともいえる期待のルーキー・源田壮亮を見ていると、かつての西武黄金期の面影を感じる。


オリックス


2016年交流戦順位:12位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:6位(22ゲーム差)
2016年最終リーグ順位:6位(30ゲーム差)

 昨季はオープン戦、ペナント、交流戦、ファームとすべて最下位。今季は開幕3連敗したかと思ったら、一時は首位争いに加わったり、交流戦では勝率1位を狙える位置につけたと思ったら、最後に失速。安定しない状況だ。

 しかし、ロメロを筆頭に外国人補強がうまくはまっている状況なので、台風の目になるかもしれない。


日本ハム


2016年交流戦順位:5位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:3位(11ゲーム差)
2016年最終リーグ順位:1位

 昨季の交流戦自体はそれほどの成績ではなかったが、交流戦の終盤から始まった球団新記録の15連勝が記憶に新しい。

 結果的にソフトバンクとの最大11.5ゲーム差を逆転しての優勝だったが、今季はどうなるか? 大谷翔平の復活で沈滞ムードを払拭したい。


ロッテ


2016年交流戦順位:2位
2016年交流戦終了時のリーグ順位:2位(7.5ゲーム差)
2016年最終リーグ順位:3位(15ゲーム差)

 昨季は年間を通じて安定した成績を挙げ、今季はオープン戦首位。それでも蓋を開けてみたら現在は最下位の体たらく。

 低迷の理由は言うまでもなく貧打。ひところのチーム打率1割台は脱したものの、交流戦終了時点で.214。いまだ両リーグでワーストだ。

 こうなると緊急補強したサントスとペーニャにかかる期待は大きいが、果たして?


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

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