猛暑の夏。怪談話のシーズン……。不可解な出来事はプロ野球界でも尽きない……。プロ野球選手に襲いかかった怖い話をまとめてみた……。
2014年2月1日、宮崎キャンプの初日、広島・丸佳浩が忽然と姿を消した。当時は、前年の活躍で背番号9になったばかりの若武者。しかし、バッティングの順番になっても一向に姿を見せない……。
まさか失踪か。そう思ったコーチ陣が丸の姿を探すと、丸はなんと……守備に就いていた。前年まで背負っていた63番の振り分けメンバーの練習メニューをこなしていたという……。
ある日の紅白戦、新井貴浩はイニングの合間、裏手で休んでいた。さあ、ベンチに戻ろう。そう思いグラウンドへのトビラを押したが、ウンともスンとも動かない。
新井は直感した。金本さんが向こうからトビラを押さえつけているんだな……と。
「金本さん、開けてください!」
そう叫びながら、新井はトビラに体当たりをしたが、何の反応もない。イタズラにしては長すぎる……。
そのトビラは……引いて開けるトビラだった……。
ダルビッシュは新人時代にこんな話をしたことがある。
「僕、霊感が強くて、見えるんですよね」
その後、ダルビッシュはあまり霊感の話をしなくなった。なんだか怖い……!
1998年、リーグ優勝を果たした横浜。しかし、優勝から一夜明けると体調の悪そうな選手が大勢いる……。二日酔いもあるが、その翌日もまだ選手の体調がおかしい……。寒気がする……と選手は口々に言う。
原因はビールかけ。38年ぶりの優勝で勝手が分からず、通常の倍である30分ほどビールをかけ合った挙句、常温ではなく冷やしたビールをかけ合ったらしい……。
文=落合初春(おちあい・もとはる)