高校野球で可愛すぎると話題沸騰!チアガールの起源とは?
連日、熱戦が続く夏の甲子園。クーラーの効いた部屋でテレビ観戦している我々とは対照的に、猛暑に負けず、白熱したプレーをみせる高校球児たちには、頭が下がる思いだ。
そのプレーとは別に、ネット上などで話題となっているのが、各出場校のチアガールたち。テレビに映し出されるチアガールを見て、「○○高校のチアがかわいすぎる!」「いや、○○高校のチアガールのほうがかわいい」といった風に、アツい激論が繰り広げられているのだ。
その登場は約30年前?
そもそも、甲子園大会にチアガールたちが登場したのはいつ頃だろうか。数ある文献を紐解くと、1960年代頃から見られるようになった説が有力。しかし、1984年に発刊された『甲子園グラフィティ(朝日文庫)』には、1951年に開催された第33回大会から「女子生徒の応援リーダーが登場」と記されている。チアガールたちの正確な登場時期は定かではない。
一般的にいえば、男女共学化が進んだ戦後以降、アルプススタンドには女子生徒が数多く現れ、それまでの「男だらけの」むさ苦しい応援席が一変した。男子高校生の野太い声に負けじと、黄色い声援が溢れはじめたのだ。
その後は応援方法も多極化。ブラスバンドが登場し、応援クオリティの高さを競うような「人文字」も、スタンドを彩るようになる。
元気いっぱいに応援するチアガールたちのパフォーマンスは、選手はもちろん、応援席にも元気を与えているはずだ。
チアガールにまつわる事件簿
そのチアガールを、「野球そっちのけ」で注目している人々もいる。数年前のある地方大会では、チアリーダーを望遠レンズで撮影していた男性が、高野連からの通報で警察に任意同行を求められる騒ぎがあった。
さらに2012年夏には、甲子園の取材証を偽造した男性が逮捕。その理由は、なんと「チアガールを撮影するため」とのことで、男性は偽の取材証を首に掛けて、スタンドからチアガールを一眼レフで撮影。学校関係者が不審に思い警察に通報して、男性は容疑を認めたという。ちなみにその男性は、通常のチケットを購入して入場しており、あくまでも撮影目的で、取材証を偽造したとみられる。
冷静にみれば、甲子園のアルプススタンドにはベンチ入りできなかった部員を含めた応援団や在校生、選手の保護者、各世代のOB、さらには学校の近所に住む野球好きのオジサンまで、老若男女が入り乱れる、まさに「カオス状態」の場所でもある。
そのなかで、「一服の清涼剤」的な役割を果たしているチアガール。彼女たちには、より一層の敬意を払い、大会終了まで暑い夏を乗り切ってもらいたい。
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