【富山・投手編】ドラフト関連度C
県を代表する投手・宮本
高校入学当初から中心的存在として将来を嘱望されてきた宮本幸治(富山第一)が最後の夏を迎える。今春は最速144キロを誇る快速球に加えカーブ、打者の手元で動くツーシームを駆使した力感のある投球でチームを県秋春連覇に導いた。5月の愛工大名電戦では敗れながらも被安打4、1失点で完投。県外の強豪相手にも実力を示し評価をさらに上げている。
次代の主役の座を狙うのは森田駿哉(富山商)、河端優馬(高岡商)の2年生左右の両輪。左腕・森田は昨秋の腰痛が癒え、今春準々決勝・高岡商戦で延長10回13奪三振で完封勝利をマーク。昨秋チーム県準Vの立役者となった河端はオフに右膝を手術した影響で今春は戦列を離脱したが長身から投げ下ろす角度ある投球に対応力、精神力の高さを感じさせるマウンドさばきにはすでに風格も漂う。ともに将来性は高く来年のドラフト戦線に浮上してきそうな逸材だ。
昨夏1年生三塁手として県4強入りに貢献した梨木海佑(滑川)は今春、チーム事情から投手兼捕手を務めマルチな才能を発揮。今後の起用法が注目される。
一冬越した春季大会で目覚しい成長を印象づけた右腕は地家一喜(氷見)、山本晶太(富山中部)、冨岡聖平(桜井)、宮崎健一郎(富山商)、宮尾陽佑(富山工)。
貴重な左腕として期待がかかる森田裕也(氷見)、岩城巧(富山商)、石川達弥(富山第一)、桜井裕太(富山北部)に昨秋、春夏秋を通じて県大会史上初となる完全試合を達成した西境たける(高岡龍谷)らからも目が離せない。
【注目選手】宮本幸治(富山第一)