日本ハムのルーキーたちを改めて確認しよう!
1位
大谷 翔平(花巻東高)
投手/右投左打/18歳/193cm86kg
どんな選手?
「200%、ピッチャーです!」。そう言い切った本人には申しわけないが、本当なら、投手で10年、野手で10年。そんな怪物だ。未完成な下半身で160キロを投げてみせた潜在能力は底知れない。同等に、雄大な本塁打も痛烈なピッチャー返しもできる打、相手守備陣の虚を突く走塁。持ちネタは尽きない。
育成ポイント
こっちなのか、あっちなのか、どちらにしても練習前には入念なアップを。
当面のライバル→
藤浪晋太郎(阪神)
未来予想図→ ?
即戦力度→★★
2位森本 龍弥(高岡第一高)
内野手/右投右打/18歳/185cm90kg
どんな選手?
中島裕之(アスレチックス)の後継。そんなイメージが作れる大型内野手だ。兵庫の親元を離れ、雪国で3年鍛えた屈強な心身、50メートル6秒0の脚力と三遊間最深部からでも刺せる強肩。左中間方向へ140メートル級の大アーチ、今季は右方向へも振り抜いて距離を出す技術も獲得した。
育成ポイント
高校2年生まではどこか大味だったが、見るたびに「らしく」なってきた。将来のビジョンは松本剛との三遊間結成か。
当面のライバル→
松本剛(日本ハム)
未来予想図→中島裕之(アスレチックス)
即戦力度→★
3位鍵谷 陽平(北海高→中央大)
投手/右投右打/22歳/177cm80kg
どんな選手?
好調時は150キロに達する剛速球を繰り出し、高校時から定評の鋭いスライダーを交える投球。
OB澤村拓一(巨人)の後継と目され、体格もピッチングスタイルも似てきたが…。
育成ポイント
1軍活躍のためには、今の「投」を見直す必要があるのでは。押して投げるタイプだけにどうしても高め傾向。奪三振直後の3ボール、リードした直後に同点弾。投球練習の初球から慎重に、丁寧に。
当面のライバル→
佐藤峻一(オリックス)
未来予想図→
小林太志(DeNA)
即戦力度→★★
4位
宇佐美 塁大(広島工高)
内野手/右投右打/18歳/177cm83kg
どんな選手?
高校通算45弾、12年夏予選でも3弾を放った長打力が身上。ドッシリした下半身を土台にしたスイングから、高校生ばなれした打球が左方向へ飛ばす。走り始めると速い50m6秒2の脚力に意外性を秘める。
育成ポイント
フィールディングを見ると、まだまだ股関節をほぐせる。そこが「伸びしろ」になるはずだ。スイング時の体重移動、スローイング時の体重移動。成長への宿題は見えている。
当面のライバル→
久保田敦士(広島工)
未来予想図→
青野毅(ロッテ)
即戦力度→★
5位
新垣 勇人(国士舘高→横浜商科大→東芝)
投手/右投右打/27歳/183cm85kg
どんな選手?
全身のバネを利用した彼独特のフォームから体感スピード十分の速球とフォーク、100キロ前後のカーブを操る。高校時から定評ある抜群の身体能力を生かしたバント処理、フィールディングはプロ級。
育成ポイント
増井浩俊、
江柄子裕樹、東芝でともに汗を流した右腕たちが結果を残した昨季。来年、再来年という年じゃない。キャンプの頭から勝負を賭けるエネルギーを、1軍の実戦で活用。
当面のライバル→屋宜照悟(日本ハム)
未来予想図→
多田野数人(日本ハム)
即戦力度→★★★
6位
屋宜 照悟(中部商高→国士舘大学→JX-ENEOS)
投手/右投左打/23歳/178cm79kg
どんな選手?
多士済々のJX-ENEOS投手陣の中でも、スピードなら飛び抜けた存在。「7」の腕の振りで、「9」の球威を生み出せる強力エンジンを搭載。タテのスライダーを武器に、本気で投げた速球はほとんど打たれていないはず。
育成ポイント
立ち上がりから140キロ前半を続けながら、先頭打者の初球やカウント3-0から長打を浴びるような場面もしばしば。詰めの甘さは出世の妨げに。
当面のライバル→新垣勇人(日本ハム)
未来予想図→
山井大介(中日)
即戦力度→★★★
7位
河野 秀数(山城高→佛教大→新日鐵住金広畑)
投手/右投右打/25歳/173cm77kg
どんな選手?
入社1年目に抑え役でフル回転。4〜5イニングのロングリリーフでもピンチに三振を奪う投球で活躍。2011年にの右ヒジ骨折を克服し、リリーフとしてカムバック。速球で打者のふところを突ける勝負度胸に、スライダー、カットボール、チェンジアップでタイミングを外す技術を兼備。
育成ポイント
投手生命を危ぶまれるほどの故障から復帰したモチベーションは期待大。人間、捨て身が一番怖い。
当面のライバル→
鍵谷陽平(日本ハム)
未来予想図→
建山義紀(レンジャーズ)
即戦力度→★★★
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