3月14日にめでたく開業する北陸新幹線。これまで電車では約3時間50分かかっていた東京〜金沢間が最速で2時間28分! 約1時間20分も短縮されるとあって、北陸への観光客の大幅増が見込まれている。逆に考えれば、石川県から他地域へのアクセスも増すことになり、地元出身選手を応援したい、という野球ファンであれば今まで以上にプロ野球の球場に足を運ぶ機会も増えるかもしれない。
そこで、石川県を代表する高校野球の名門校出身選手から、今季、特に奮起を期待したい選手をピックアップしよう。
金沢高時代は2011年春、夏の甲子園に出場。高校日本代表にも選出された逸材が楽天の釜田佳直だ。2011年ドラフト2位で楽天に入団すると、ルーキーイヤーに高卒新人ながら19試合に先発して7勝を挙げる活躍を見せた。
ところが2年目、右ヒジを疲労骨折してしまいボルトを入れて骨を強くする手術を受けることに。さらに昨年3月にトミー・ジョン手術を受けて全治1年と診断された。
手術からちょうど1年後の今年3月6日、教育リーグで約500日ぶりにマウンドに登った釜田。1イニングだけではあるが、ストーレトの球速は147キロを計測するなど、その回復ぶりは確かであることをアピールした。このまま復活への道を歩むことができるのかに期待が集まる。
星稜高時代には2007年夏の甲子園に出場。明治大を経て、2011年ドラフト6位で楽天に入団したのが島内宏明だ。2013年は、シーズン中盤から外野手のレギュラーとして出場機会を増やし、楽天の日本一にも大きく貢献した。
ところが、昨季は出場66試合と大幅ダウン。2012、2013年と3割台をキープしていた得点圏打率も2割2分台に急落するなど、勝負強さも影を潜めてしまった。
このオフは結婚をして心機一転を期すシーズンとなる。まずは、レギュラー争いに勝ち上がらなければならない。
高校時代は甲子園に出場できず。独立リーグの四国アイランドリーグで頭角をあらわしたのが、日本航空二高出身の角中勝也(ロッテ)だ。