7月20日のオリックス対ソフトバンク。1回表のオリックスの攻撃で、2死からライト前ヒットで出塁した糸井嘉男がすかさず二盗。これが両リーグ通じて最速の30盗塁到達となった。
7月20日終了現在、パ・リーグの盗塁ランキングは以下の通り。
1位 30盗塁 糸井嘉男(オリックス)
2位 24盗塁 金子侑司(西武)
3位 21盗塁 西川遥輝(日本ハム) ※
4位 17盗塁 中島卓也(日本ハム) ※
5位 16盗塁 田中賢介(日本ハム)
6位 15盗塁 柳田悠岐(ソフトバンク)
7位 12盗塁 秋山翔吾(西武)
7位 12盗塁 本多雄一(ソフトバンク) ※
9位 10盗塁 角中勝也(ロッテ)
9位 10盗塁 岡田幸文(ロッテ)
(※印は盗塁王経験者)
糸井が金子に6個差をつけトップを快走中。ただ、不気味なのは、3位・西川、4位・中島の盗塁王経験者だろう。とくに中島は、長打が少ない完全な単打量産型で、さらに、金子より四球が多い(金子23個、中島44個)という特徴もある。一塁ランナーとなる機会が多く、二盗に挑みやすい状況を作れるのは有利かもしれない。
2年連続トリプルスリーを狙う柳田、今年も最多安打王の座に君臨する秋山といった実力者の動向も気になるところだが、現時点で15個以上の差をつけられている。ここから挽回するのは容易ではないだろう。
やはり、数字を見れば、糸井がもっともタイトルに近いのは明らか。
ちなみに、7月31日の誕生日で35歳となる糸井が盗塁王を獲得すれば、福本豊(元阪急)、大石大二郎(元近鉄)の34歳を抜いて最年長記録更新となる。ベテラン・糸井の足に注目だ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)