香川伸行。浪商時代は、夏の甲子園で3試合連続本塁打を放つなど大活躍。1979年にドラフト2位で南海に入団。高校時代と同じ背番号2を背負った。
プロ初打席は1980年7月8日。近鉄バファローズ戦で、日生球場の場外へ消える大きなホームランを放ち、ド派手なデビューを飾る。
1983年にはベストナインに輝き、オールスターにも2回出場したが、年々増え続ける体重に動きがついていかず、出場試合数が激減。福岡移転1年目の1989年オフに自由契約となりチームを去った。
1年の空白の後、1991年より背番号2をつけたのが大野久。阪神から4対5の大型トレードでダイエーにやってきた大野は、開幕からセンターのポジションを獲得し全試合(130試合)に出場。42盗塁で盗塁王に輝いた。
1994年に退団した大野と入れ替わり背番号2を背負ったのが、ドラフト1位でダイエーに入団した城島健司。1997年から正捕手となり1999年のパ・リーグ優勝に貢献。チームの要としてベストナイン6回、ゴールデングラブ賞8回、最優秀バッテリー賞も5回受賞。2003年にはMVPも獲得した。
FAで大リーグに挑戦すべく海を渡った城島が戻ってきたときのために、しばらく背番号2は空き番号となっていたが、2010年、城島は阪神に入団。その後、背番号2は今宮健太のものになった。
トレードの大野を除きほかの3選手は高卒で入団し、ルーキーイヤーから1軍出場。香川は10年、城島は11年と長い間「2番」を背にしてプレーした。今宮は今季で7シーズン目を迎えている。
文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。生まれも育ちも北海道ながら、ホークスファン歴約40年。全然関係ないが、小6の我が息子は、少年野球チームで背番号2をつけている。