《開幕スタメン予想:セ・リーグ編》巨人は岡本和真スタメン? 阪神は内野陣が不安…
広島の開幕スタメン予想
内野のユーティリティープレーヤーとして加入した新外国人のペーニャがオープン戦で攻守ともに結果を残し、ルナが抜けた三塁のポジションは埋まった。WBC組の菊池涼介、田中広輔、鈴木誠也の3人がチームに戻って、ベストオーダーが組めれば、今年も強力打線が完成する。オープン戦で大不振だったエルドレッドが復調すれば左翼として起用される可能性も。
開幕投手は、昨季、沢村賞受賞したジョンソンに任せることを緒方孝市監督がすでに公表している。外国人の2年連続開幕投手は球団史上初。
巨人の開幕スタメン予想
巨大戦力を誇るはずの巨人だが、メンバーを固定できておらず、内外野ともに流動的。特にFAで加入した陽岱鋼が下半身の張りを訴え、開幕に間に合いそうもないのは誤算だ。加えてギャレットもオープン戦では大スランプ。中堅に重信慎之介、左翼には岡本和真といった若手を抜擢すると見る。そして注目の二塁争いは、立岡宗一郎が起用されそう。内外野両方を守れる選手だが、昨年は外野のみの出場で、公式戦で内野を守るのは2015年9月20日(中日戦)以来となる。
WBC帰りの菅野智之は負担を考慮して4月4日のDeNA戦に先発と高橋由伸監督が明言。開幕投手はマイコラスが務めることとなった。WBCでブレイクした小林誠司とのバッテリーで試合をリードしていきたい。
DeNAの開幕スタメン予想
昨季、BCリーグ・石川ミリオンスターズで打率.322を記録した新外国人選手のシリアコが三塁の開幕スタメンに起用されそう。さらに、ヤクルトから移籍の田中浩康もオープン戦で打撃好調。35歳のベテランが二塁手のレギュラー争いで頭ひとつ抜け出した形だ。
開幕投手は、1月の段階でラミレス監督が明言していた石田健大。3年目で自身初の2ケタ勝利を狙う。昨シーズンは球団初のクライマックスシリーズ進出を果たしたDeNA。さらなる躍進なるか。
阪神の開幕スタメン予想
FAで移籍してきた糸井嘉男が開幕に間に合いそうだ。オープン戦で打撃不振だった福留孝介もシーズンに入れば調子を上げてくるはず。昨季の新人王の高山俊とともに、強力な外野陣を形成することになる。
それに対し、三塁のレギュラー候補だった新外国人選手のキャンベルが左手首の腱鞘炎により戦線離脱するなど、内野は不安がある。三塁には鳥谷の起用が予想されるが、オープン戦では「らしくない」イージーミスを連発。奮起を期待したい。
開幕投手は来日8年目となるメッセンジャーの見込み。
ヤクルトの開幕スタメン予想
WBCでオランダ代表として7試合に出場したバレンティンは、打率.613、4本塁打、12打点と4番としてオランダ打線を引っ張った。その勢いでシーズンに突入できれば、他球団にとっては脅威。
三塁には故障の川端慎吾に代わって、4年目の西浦直亨が抜擢されそう。スピードとパワーでレギュラー定着を目指したい。各選手が本来の能力を発揮できれば、打線はかなり強力だ。
開幕投手は、5年ぶり8度目の石川雅規の予定。
中日の開幕スタメン予想
今キャンプで強打が話題となった新外国人選手のゲレーロが4番・三塁。WBC帰りの平田良介、昨年24本塁打のビシエドとともにクリーンアップを組むことになる。オープン戦好調だった大島洋平、2000安打まであと39本の荒木雅博の1、2番からうまくつながれば得点力はアップするはず。
また、空席となっていた左翼には、本来は内野手である遠藤一星と石岡諒太が争っていたが、スピードに勝る遠藤が入りそうだ。
開幕投手は、志願していた大野雄大が2年連続2度目の大役を努める。
文=藤山剣(ふじやま・けん)
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