週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

本命見参! ここ20年で「着外」わずか3回の連対馬・ソフトバンク。過去の「ハナ差」名勝負を回想!

本命見参! ここ20年で「着外」わずか3回の連対馬・ソフトバンク。過去の「ハナ差」名勝負を回想!

 プロ野球は後半戦に突入。パ・リーグの優勝争いは、早くも楽天とソフトバンクの2チームに絞られた。

 昨季の優勝争いは日本ハムとソフトバンク。2015年はソフトバンクの独走。振り返ると、ここ数年のパ・リーグは、ソフトバンクを中心に年替わりで他チームが首位決戦に挑む構図になっている。

 それもそのはず、1997年から2016年までの20年間で、ソフトバンク(2004年まではダイエー)が4位以下に終わったシーズンはわずか3回。競馬で例えれば圧倒的な連対率を誇る偉大な「連対馬」となる。

 これからの楽天とソフトバンクの激闘を見守る前に、過去の「ソフトバンク対他チームの“ハナ差”名勝負」をおさらいしてみよう。

2014年:対オリックス


 2014年のソフトバンクは、前半戦を首位で折り返したオリックスと激しいデッドヒートを展開。一時は残り試合数の関係で2位のオリックスに優勝マジックナンバーが点灯するほど優勝争いは拮抗した。

 優勝の行方はソフトバンクのシーズン最終戦、オリックスとの直接対決までもつれ込む。この試合にソフトバンクが勝てば優勝。負ければオリックスの残り試合での「敗戦待ち」という事実上の優勝決定戦となった。

 試合は9回では決着がつかず延長戦に突入。10回裏に松田宣浩のサヨナラ安打でソフトバンクが勝利し、劇的な優勝を決めた。ちなみにシーズン最終戦での優勝決定はNPB史上8度目で、最終戦でのサヨナラ勝ちによる優勝決定は史上初のことだった。

2010年:対西武


 2010年、シーズン残り6試合の時点で2位だったソフトバンク。首位・西武を3.5ゲーム差で追うも、西武は7試合を残して優勝マジック4。この時点で西武の優勝は濃厚と誰もが思ったに違いない。

 しかし、最後の西武との直接対決3連戦でソフトバンクが怒涛の3連勝。その後も西武が下位チームに取りこぼしをしたこともあって奇跡の逆転優勝を果たした。

 まさに球史に残る猛烈な「追い込み優勝」。この直後、CSでロッテに敗れて「史上最大の下克上」を許したことは一旦忘れよう。


【プレーオフ時代】2004年:対西武/2005年:対ロッテ


 2004年は今のCSの原型となったプレーオフ制度(過去のパ・リーグ前後期制とは異なる)が採用された初年度。ちなみにCSとの最大の違いは、プレーオフを勝ち上がったチームが「リーグ優勝」と位置づけられる点だ。

 ソフトバンクの前身球団であるダイエーとしての最終年となったこの年は、三冠王に輝き、MVPを獲得した松中信彦の活躍などもあってレギュラーシーズンを1位で通過。しかし、プレーオフでは第2ステージで西武に2勝3敗で敗れてリーグ優勝を逃した。

 ダイエーがソフトバンクに買収され、新たな船出となった翌2005年。ソフトバンクはロッテとの激しい攻防戦を制して、この年もレギュラーシーズンを1位で通過。しかし、またもプレーオフ第2ステージでロッテに2勝3敗で敗れ、2年連続のV逸。

 2004年、2005年ともにレギュラーシーズン2位チームとのゲーム差は4.5。もし5ゲーム差以上あった場合は、プレーオフでソフトバンクに1勝分のアドバンテージが与えられる規定だったため、ある意味で「1勝分に泣いた」両年といえよう。

 「接戦」ということで今回は触れなかったが、2015年、2011年はぶっちぎりの独走でV。今季も含めたここ20年で、Bクラス落ちはたったの3回だけ。

 他チームのファンからすると、ただただうらやましい状況だ。ソフトバンクファンは、毎年のように優勝争いを応援できる幸せをかみしめてほしい。


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方