■今季成績
94試合:打率.314(258打数81安打)/9本塁打/52打点/0盗塁
打撃面で申し分ないのは松山竜平。今季もエルドレッドとの併用ながら、得点圏で無類の強さを発揮。さらに左投手も苦にせず、猛打を爆発させている。鈴木離脱の翌24日、ライトに入ったのは松山だった。
これだけの成績の選手が準レギュラーだという事実も広島のすごいところだが、鈴木に比べると守備面で落ちるのは致し方ないところ。
■今季成績
13試合:打率.400(10打数4安打)/0本塁打/5打点/0盗塁
対抗は岩本貴裕。今季は7月9日に1軍に昇格し、代打待機が続いているが、気がつけば31歳。正真正銘の崖っぷちになりつつある。このラストチャンスをつかめるか。
■今季成績
36試合:打率.257(35打数9安打)/1本塁打/9打点/0盗塁
「代打待機翔太」の堂林も代役候補だが、右翼の経験があまりないのは気がかり。エルドレッドがフル稼働となると左翼のバックアップが必要なので右翼でのスタメンはやや厳しいか。代打で結果を残してアピールしたい。
■今季成績
75試合:打率.208(48打数10安打)/0本塁打/0打点/6盗塁
守備走塁面ではぶっちぎりで野間峻祥が優勢だが、現実的にはスーパーサブとしての役割になりそう。スタメン抜擢があるとすれば、外野陣がまずい守備を連発し、守乱に陥ったときだろう。
■今季成績
46試合:打率.215(79打数17安打)/9本塁打/16打点/0盗塁
右翼ではバティスタも候補。ただし「無難に守れる」程度でバックアップが必須なのは松山と変わりない。交流戦で鮮烈デビューを果たしたが、徐々にフェードアウトし、8月18日に2軍降格。現在、再調整中だ。バティスタの再噴火があれば、代打に松山を置くこともでき、戦術的な幅は広がるのだが……。
広島の厚い選手層に驚いたが、やはり走攻守三拍子揃った鈴木誠也の重要性をあらためて認識することになった。一日も早い全快を祈るばかりだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)