【先取り情報】2013即戦力ドラフト候補選手名鑑【大学生投手編】
【大学生投手編】2013即戦力ドラフト候補選手名鑑〜来年の今頃はCS出場?
杉浦 稔大 Toshihiro Sugiura
帯広大谷高〜國學院大4年
投手/右投右打/188cm82kg
■どんな選手?
スペシャルトップギアの持ち主。ゆったりしたモーションから速球、カーブ、スライダーを低めに丹念に集め、走者を背負うと一転10キロ増の140キロ後半の速球とスプリットを繰り出して完全制圧。落ち着きと勝負根性。勝てる投手に成長。
■ココを見逃すな!
三塁側スタンドから見てみよう。右足首が柔軟にクルッと回転し右足がプレートに粘る。球持ちの良さがここから生まれる。
■プロで言えば?
北別府学(元広島)
■編集部おすすめの球団は?
実力をプロでも発揮できれば、多くの球団でローテーションに入れる力は持っている。その中でも出身地の北海道・日本ハム、飛躍した大学時代を過ごした神宮球場・ヤクルトは先発投手に不安を抱えているだけに活躍は想像しやすい
大瀬良 大地 Daichi Osera
長崎日大高〜九州共立大4年
投手/右投右打/187cm90kg
■どんな選手?
花巻東・菊池雄星(現西武)と投げ合った高3夏の甲子園で本格派の素質の片鱗を見せ、大学進学後、リーグ戦や全国の舞台での実戦で素質が磨かれ、今秋ドラフトの目玉的存在に。145キロ前後の速球にスライダー、カーブ、フォーク、カットボール。数ある「持ちネタ」はどれも勝負球になる球威だ。
■ココを見逃すな!
時にはさまる高めの棒球さえなくなれば、難攻不落の豪腕に。
■プロで言えば?
菅野智之(巨人)
■編集部おすすめの球団は?
九州出身で九州共立大となると、ソフトバンクも大瀬良本人も意識はしているだろう。ソフトバンクの今シーズンは若手の先発候補はたくさんいても、ほとんどがつまずき、やりくりに苦労した。大瀬良の加入があれば、伸び悩む若手投手たちへの刺激になるのは確実だ。
九里 亜蓮 Aren Kuri
岡山理大付高〜亜細亜大4年
投手/右投右打/186cm82kg
■どんな選手?
快腕・東浜巨(現ソフトバンク)に代わって亜大投手陣の柱になれるか。高校時とは一変の制球と投球術を大切にした投球は東浜からの薫陶。堂々の体躯から両サイド低めに角度十分のきびしい球筋を持ち、スライダーとフォークで打者を翻弄する。
■ココを見逃すな!
試合中盤、投球数100球あたりで一度グラリとくる。打者との力関係を計りながら出力の強弱を調整できれば。
■プロで言えば?
涌井秀章(西武)
■編集部おすすめの球団は?
きびしいコースをつけ、賢い投球術に対応できる技術を持っている投手だけに谷繁元信(中日)と組んだら九里が最も生かされるのでは? 長いスパンと東都で育ったことを考えるとヤクルトの投手陣の救世主にも。
岩貞 祐太 Yuta Iwasada
必由館高〜横浜商科大4年
投手/左投左打/182cm78kg
■どんな選手?
一級品のクロスファイアーとスライダーを持つ左腕が、昨秋を境にして窮地でも全力投球で打者に向かっていけるハートと覇気に満ちた腕の振りを獲得。今秋ドラフトの1位候補にのし上がるまでに。
■ココを見逃すな!
ややインステップするので左打者は踏み込めず、プレート一塁側からのタテ横のスライダーとチェンジアップは攻略困難に。あとは無用な力みをなんとか。
■プロで言えば?
能見篤史(阪神)
■編集部おすすめの球団は?
左腕が少ないチームなら大いに需要はある。大学時代の地元横浜・DeNAは左腕だけではなく、投手の層も薄いので活躍の場は広いだろう。同大学同学年の西宮悠介とともに来年のCS争いのキープレイヤーになっているかも?
小出 智彦 Tomohiko Koide
愛知啓成高〜近畿大4年
投手/左投左打/182cm83kg
■どんな選手?
チームの大黒柱として「オレしかいない」の気概が今季の投球ににじむ。プロでも通用する変化量のスライダーとカーブという切り札を持つのが強い。頼れる武器があるから安心して投げ進めている。関西では昨年の松葉貴大(現オリックス)のレベルに近づきつつある。
■ココを見逃すな!
安定感が昨季とは一変。先発、リリーフ二役で点を許さないコンスタントさはプロの資質。
■プロで言えば?
藤井秀悟(DeNA)
■編集部おすすめの球団は?
部が3カ月の活動停止となり、秋季リーグ戦は参加できず。そこで多少は勝負感が損なわれるかもしれないが、ドラフト指名に影響があるのかどうか。今年台頭した岡田俊哉と同学年で、左腕の枚数が少なく、愛知啓成出身ということで中日はいかがだろうか?
白村 明弘 Akihiro Hakumura
慶應義塾高〜慶應義塾大4年
投手/右投左打/187cm84kg
■どんな選手?
本人ウンと言っていたら慶應義塾高からのプロ入りもあったほどの本格派の逸材。いろいろあった3年間だったが、昨秋の明大戦で8連続奪三振の「猛投」にはトリ肌が立った。150キロ台を投げられる潜在能力とエンジンの大きさは菅野智之(巨人)に並ぶレベルと見る。
■ココを見逃すな!
しっかり踏み込んでから存分に腕が振れていた昨秋。あの感じを取り戻せれば。辛抱のしどころだ。
■プロで言えば?
浅尾拓也(中日)
■編集部おすすめの球団は?
即戦力かは難しいが、タイミングと本人の調子がハマれば1軍でも活躍できる素質はある。力加減を考えて投げるよりも、能力を持て余すことなく短いイニングをビシビシ投げたほうが合いそうだ。そういう意味では西武は中継ぎ以降の投手の層が薄いのでおすすめといえよう。
岩橋 慶侍 Keiji Iwahashi
京都すばる高〜京都産業大4年
投手/左投左打/185cm82kg
■どんな選手?
昨秋から登板のたびに長いイニングをコンスタントに投げられるようになったのは、困った時に緩い速球で打者をのめらせる技術を覚えたから。これで速球のアベレージが140キロ台に乗れば、プロでもローテーションで投げられる左腕に。
■ココを見逃すな!
スライダー、カーブに沈む系。球種はさほど多彩ではないのに完投、完封ができるのは、しつこく低めに集める制球力だ。
■プロで言えば?
星野伸之(元オリックスほか)
■編集部おすすめの球団は?
打たせてとり、コンスタントに試合を作れるタイプなので、後ろがしっかりしているロッテやオリックスの先発として適任だろう。特に守備力が高く、QVCの風によって変化球の曲がりがよくなるロッテでより活躍しそうな気配を感じる。
※来週の更新は18日(水)の午後となります。
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