2016年を迎え、プロ野球界の選手たちは2月のキャンプに向けて、自主トレに励んでいる。
昨季、大活躍をみせた選手であれば、キャンプでの特別待遇もあり得る。マイペースでの調整を許される選手もいるだろう。
しかし一方では、オフの契約更改で戦力外通告を受け球界を去った選手もいれば、他球団に拾われ、皮一枚でクビが繋がった選手もいる。そんな皮一枚の選手はキャンプから、まさに正念場を迎えることになるだろう。
今週からスタートした「新春!2016プロ野球が絶対に面白くなる厳選ポイント」では、今季プロ野球のココに注目すると面白い!というポイントを厳選して紹介。
今回は、クビの皮一枚でプロの世界に生き残った、崖っぷちの男たちに注目してみた。キャンプ、オープン戦から、その一挙手一投足に注目したい崖っぷちの5人は、この選手だ!
久保と同じく今年36歳になる竹原も“お払い箱”組。2011年にロッテからオリックスに移籍したが、目覚しい成果は挙げられず。それでも持ち前の長打力は“代打の切り札”としては十分な存在感を放っていた。
しかし、2015年シーズンは安定感があったにも関わらず、夏場から構想外になる憂き目に遭った。新天地・西武ではなんと背番号「6」を背負う。重量打線の陰でバックアップの打力が不安なチーム事情から、竹原の出番も自ずと増えてくるだろう。
ここまでのプロ人生で最多出場はロッテ時代2009年の89試合。ここらで一発、レギュラー奪取も狙ってみたい。
2000年代のカープを代表するスラッガー・栗原もついに戦力外。2012年にヒジを痛めて調子を落とすと、ケガとの戦いを余儀なくされ、何度もヒジにメスを入れてきた。
2014年から1軍出場はなく、2015年も2軍で30試合、打率.132。大スランプはまだ続いている。「カープの顔」時代の輝きを地元・東北で取り戻せるのか。見事に復活を遂げ、主軸を担う選手に返り咲きたい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)