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新人王レースを数値化。パは源田壮亮(西武)の独走で変わらず。セは阪神から2人が新規ランクイン!

新人王レースを数値化。パは源田壮亮(西武)の独走で変わらず。セは阪神から2人が新規ランクイン!

 新人王有資格者の活躍度を競う勝手にレース企画「新人王レース2017」。各球団でニューフェイスが続々と登場しているが、シーズン終盤を迎え、今季を通しての活躍に点数をつけられる時期がやってきた。

 8月22日の集計に引き続き、新人王を獲得するに至る印象に必要な成績をポイント化。セ・パ両リーグの野手・先発・リリーフの3部門トップ3を紹介しよう。

(成績は9月20日現在)

ポイントの算定基準


 レースの基準となるポイントの算出法は以下の通り。ほとんどの年でこのポイント最上位の選手が新人王に輝いている。

■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント

■先発投手
(投球回数×1ポイント)+(勝利数×10ポイント)

※投球回数は1/3回、2/3回は切り下げ

■救援投手
(登板数+ホールド数+セーブ数)×2ポイント

セ・リーグ野手ベスト3


■1位
京田陽太(中日/内野手/1年目)
132試合:打率.273(524打数143安打)/4本塁打/34打点/22盗塁
193塁打+27四死球+22盗塁=242ポイント

■2位
西川龍馬(広島/内野手/2年目)
88試合:打率.272(184打数50安打)/5本塁打/27打点/4盗塁
77塁打+11四死球+4盗塁=92ポイント

■3位
大山悠輔(阪神/内野手/1年目)
64試合:打率.234(175打数41安打)/6本塁打/32打点/2盗塁
69塁打+19四死球+2盗塁=90ポイント


セ・リーグ先発投手ベスト3


■1位
濱口遥大(DeNA/投手/1年目)
20試合:9勝6敗/防御率3.65/投球回111
111投球回+9勝=201ポイント

■2位
星知弥(ヤクルト/投手/1年目)
24試合:4勝7敗/2ホールド/防御率4.73/投球回110.1
先発(18試合):102投球回+4勝=142ポイント
リリーフ:6試合+2ホールド=16ポイント
合計:158ポイント

■3位
畠世周(巨人/投手/1年目)
10試合:6勝2敗/防御率2.84/投球回63.1
63投球回+6勝=123ポイント


セ・リーグ救援投手ベスト3


■1位
三ツ間卓也(中日/投手/2年目)
33試合:2勝1敗/11ホールド/防御率2.78
リリーフ:32試合+11ホールド=86ポイント
先発(1試合):5投球回=5ポイント
合計:91ポイント

■2位
池田駿(巨人/投手/1年目)
27試合:0勝2敗/3ホールド/防御率4.02
リリーフ:25試合+3ホールド=56ポイント
先発(2試合):7投球回=7ポイント
合計:63ポイント

■3位
石崎剛(阪神/投手/3年目)
20試合:0勝1敗/3ホールド/防御率0.38
20試合+3ホールド=46ポイント

 セ・リーグの新人王は京田陽太(中日)が優勢。濱口遥大(DeNA)も追い上げているが、京田はチームトップの132試合に出場しており、守備と足もある。ほぼ当確と見ていいだろう。

 ランキング下位では阪神の大山悠輔と石崎剛が新顔。石崎はロングリリーフでも抜群の活躍を見せており、阪神の強力リリーフ陣の新たなピースになっている。


パ・リーグ野手ベスト3


■1位
源田壮亮(西武/内野手/1年目)
134試合:打率.267(540打数144安打)/3本塁打/53打点/35盗塁
184塁打+41四死球+35盗塁=260ポイント

■2位
石井一成(日本ハム/内野手/1年目)
101試合:打率.183(268打数49安打)/3本塁打/20打点/3盗塁
66塁打+27四死球+3盗塁=96ポイント

■3位
武田健吾(オリックス/外野手/5年目)
90試合:打率.295(193打数57安打)/2本塁打/13打点/0盗塁
70塁打+8四死球+0盗塁=78ポイント


パ・リーグ先発投手ベスト3


■1位
山岡泰輔(オリックス/投手/1年目)
21試合:8勝9敗/防御率3.32/投球回132.2
132投球回+8勝=212ポイント

■2位
石川柊太(ソフトバンク/投手/4年目)
31試合:8勝3敗/1ホールド/防御率3.23/投球回92
先発(11試合):62投球回+6勝=122ポイント
リリーフ:20試合+1ホールド=42ポイント
合計:164ポイント

■3位
佐々木千隼(ロッテ/投手/1年目)
12試合:3勝7敗/防御率5.00/投球回68.1
68投球回+3勝=98ポイント


パ・リーグ救援投手ベスト3


■1位
黒木優太(オリックス/投手/1年目)
55試合:6勝3敗/25ホールド/2セーブ/防御率4.22
55試合+25ホールド+2セーブ=164ポイント

■2位
近藤大亮(オリックス/投手/2年目)
49試合:1勝1敗/21ホールド/1セーブ/防御率3.04
49試合+21ホールド+1セーブ=142ポイント

■3位
有吉優樹(ロッテ/投手/1年目)
50試合:2勝4敗/16ホールド/防御率2.84
50試合+16ホールド=132ポイント


 当確ランプは相変わらず源田壮亮(西武)。盗塁王を争うラインまできており、球界を代表するスピードスターといっても過言ではない。野手の上位3人がほぼ変わらず、その下は遥か遠い。全体的には新顔に乏しいシーズンになった。

 投手陣では山岡泰輔(オリックス)、石川柊太(ソフトバンク)などが先発で躍動。石川はチームの事情でリリーフ待機になっているが、この2人は引き続き来季も先発での活躍が期待できる。

 リリーフ陣は大豊作だった。オリックスは黒木優太がやや調子を落としているものの、近藤大亮が勝ちパターン入り。ロッテは有吉優樹がセットアッパーに定着すれば、来季以降への光明になる。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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