2017年WBCの最大のライバル! メジャーリーグ・韓国人選手たちの今季成績は?
開催地が未定なこともあってかあまり話題になっていないが、来年はWBCが開催される。侍ジャパンにとってはプレミア12での雪辱を果たす大会が迫っている。
ライバルは当然ながら韓国だろう。プレミア12では準決勝で日本から9回表に3点差をひっくり返す劇的勝利を収めただけでなく、メジャーリーグから向けられる視線も熱い。
特に近年は「日本人選手より安く、パワーがある」と好評で、メジャーに“韓流”の動きがあるほどだ。
そんな大波がきている韓国球界だが、韓国人メジャーリーガーの前半戦はどうだったのだろうか? 成績を一覧にしてみた。
(成績は7月12日時点、★はプレミア12韓国代表)
≪投手≫
呉昇桓(オ・スンファン/カージナルス/投手)
45試合 2勝0敗14H2S 防御率1.59
柳賢振(リュ・ヒョンジン/ドジャース/投手)
1試合 0勝1敗 防御率11.57
≪野手≫
★李大浩(イ・デホ/マリナーズ/一塁手)
64試合 打率.288(177打数51安打) 12本塁打 37打点
★朴炳鎬(パク・ビョンホ/ツインズ/一塁手)
62試合 打率.191(215打数41安打) 12本塁打 24打点
姜正浩(カン・ジョンホ/パイレーツ/遊撃手)
53試合 打率.248(165打数41安打) 11本塁打 30打点
秋信守(チュ・シンス/レンジャース/外野手)
31試合 打率.274(117打数32安打) 7本塁打 17打点
★金賢洙(キム・ヒョンス/オリオールズ/外野手)
46試合 打率.329(152打数50安打) 3本塁打 11打点
崔志萬(チェ・ジマン/エンゼルス/外野手)
16試合 打率.083(24打数2安打) 0本塁打 0打点
日本球界経由の2人が大活躍!
目を見張る活躍をしているのは、呉昇桓と李大浩の元NPB組だ。阪神から移籍した呉昇桓はリリーフとして場面を問わず投げまくり、早くも45試合に登板。地元ファンからは守護神に推す声も日に日に高まっている。
ソフトバンクからメジャー挑戦の李大浩も好調。マリナーズで5番や6番を任され、日本時代と同様に一流の活躍をみせている。7月10日の試合で手首を痛めて交代したが、今後の活躍も期待できるだろう。
昨季、打率.287、15本塁打、58打点の好成績を残し、レギュラーに定着した姜正浩は早くも2ケタ本塁打。しかし、6月にシカゴ警察が性的暴行容疑で捜査していると報じられてからは成績が下がっており、現在は準レギュラー格に後退している。
昨季まで韓国球界で本塁打王(4年連続)と打点王の二冠を独占した韓国最強のスラッガー・朴炳鎬も12本塁打。春先には特大ホームランをかっ飛ばしまくり、一時は新人王候補に挙げられたが、6月に入ると打撃不振で3Aに降格。しかし、ドデカイ一発はアジア人離れしており、アジア球界に夢をもたらすパワーがある。
そのほかでは今季からメジャー挑戦の金賢洙も好調だ。オープン戦は絶不調でマイナー行きを打診されたが、契約をタテに拒否。かなりバッシングを浴びたが、蓋を開ければ打率3割で前半戦を折り返す。前半最終戦で脚を痛め、状態が気がかりだ。
イチローの活躍など日本人選手も奮闘しているが、野手部門では韓国に軍配が上がりそうだ。来年のWBCに彼らが出てくるならば、かなりの強敵になるだろう。
文=落合初春(おちあい・もとはる)
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