5月16日、荒木雅博(中日)が阪神戦の5回にタイムリーヒットを放ち、今季23安打目をマーク。通算1984安打として、2000安打へまた一歩、着実に前進した。
今季が21年目。9月には40歳になるベテランの荒木。強かった時代の中日を攻守で支えた生え抜き選手だが、最近は出場機会が減っていた。
2015年は若手の台頭もあって、15年ぶりに100試合を割り込む97試合の出場にとどまった。しかも、ゲーム終盤での代走や守備という起用が増え、238打席で53安打と、安打製造ペースも落ちていた。
そのまま存在感が薄れてフェードアウトしていくようだと2000安打到達にも赤信号が灯るところだったが、そこは実力者。2016年は93試合出場ながら打席数を321と増やし、安打数も71本。今季開幕前の時点で2000安打まで残り39本と、偉業達成への見通しをつけた。
チーム事情や年齢的なものもあって、今季も適度に休みながらの出場となっているが、5月16日終了時点でチームは38試合を消化し、荒木の安打数は23。大台到達となる39安打目を予測すると、ここまでのペースなら6月16日から18日にかけてナゴヤドームで行われる西武との3連戦あたりが「Xデー」となりそうだ。中日ファンの方は、ぜひともご注目いただきたい。
荒木は、ほかにも大台到達に近づいている記録がある。残り42打点の通算500打点と、残り24盗塁の通算300盗塁。そして、残り30犠打の通算300犠打だ。近年の実績を考慮すると、通算500打点と通算300盗塁は簡単には達成できないかもしれない。しかし、現在の試合出場ペースを維持できれば、通算300犠打は今季中に達成する可能性がなくはない。
チームは低迷中だが、荒木の明るい話題で重苦しさを振り払いたいところだ。
(成績は5月16日現在)
文=藤山剣(ふじやま・けん)