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今シーズン最大の注目!メジャーからのNPB復帰組の活躍はいかに?

 2月23日に発売された『野球太郎Special Edition プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2015』をさらに深読みするための情報を今回もお届けしたい。

 巻頭特集の「2015年注目トピックス」のなかでも、2015年ならではの項目といえば《ビッグネームが日本復帰! NPB復帰組の合格ラインとなる成績をズバリ!》ではないだろうか。8年ぶりにNPBに復帰した黒田博樹(広島)、9年ぶりに復帰した松坂大輔(ソフトバンク)、3年ぶり復帰の中島裕之(オリックス)、同じく3年ぶり復帰の田中賢介(日本ハム)の4名に関して、過去のNPB復帰事例と比較しながら「合格ライン」を選定している。
 具体的には、
◎黒田博樹……石井一久&伊良部秀輝
◎松坂大輔……井川慶&川上憲伸
◎中島裕之……井口資仁&福留孝介
◎田中賢介……松井稼頭央&西岡剛
それぞれのMLB最終年、およびNPB復帰1年目の結果を参考にして、今季の成績を予測した形だ。

 詳細は本誌をご確認いただくとして、ここでは本誌で載せきれなかったもうひとつの比較データを振り返っておきたい。それは、4人のMLB挑戦直前のNPBでの記録だ。ファンとは非情なもので、かつての一番良かったときの姿と比較するからだ。

黒田博樹(前回の広島時代)

2005年(30歳)……29試合15勝12敗/212.2イニング/防御率3.17(※最多勝)
2006年(31歳)……26試合13勝6敗/189.1イニング/防御率1.85(※最優秀防御率)
2007年(32歳)……26試合12勝8敗/179.2イニング/防御率3.56

安定感抜群! まさに「エース」と呼ぶにふさわしい成績だ。MLB時代も同様に安定した成績を残してきた黒田だけに、同等の数字を期待したいファンは多いはずだ。


松坂大輔(西武時代)

2004年(24歳)……23試合10勝6敗/146イニング/防御率2.90(※最優秀防御率)
2005年(25歳)……28試合14勝13敗/215イニング/防御率2.30(※最多奪三振)
2006年(26歳)……25試合17勝5敗/186.1イニング/防御率2.13

何といっても若い! 2004年の記録が物足りないのは五輪参加のためチームを離脱していた期間があるため。これらの数字と比較されるのは酷かもしれないが、果たして?

▲松坂大輔

中島裕之(西武時代)

2010年(28歳)……130試合/打率.314/20本塁打/93打点
2011年(29歳)……144試合/打率.297/16本塁打/100打点
2012年(30歳)……136試合/打率.311/13本塁打/74打点

これまた安定感抜群! 2011、12年は遊撃手でベストナインとゴールデングラブ賞も受賞している。この両年は統一球で打者成績が低めだったことも加味すべきだろう。


田中賢介(前回の日本ハム時代)

2010年(29歳)……143試合/打率.335/5本塁打/54打点
2011年(30歳)……49試合/打率.290/1本塁打/10打点
2012年(31歳)……114試合/打率.300/3本塁打/32打点

2010年は打率でリーグ2位。2010年と12年は二塁手のベストナインに、2010年はゴールデングラブ賞も受賞。チームリーダーとしての功績も見逃せない。

 これらの数字はまさに「全盛期」と呼ぶにふさわしいもの。それぞれ齢を重ね、環境も変わった状況で、果たしてどんな結果を残すことができるのか? ただ彼らが今季交わした契約は、この全盛期の数字を求められても仕方がないほどの超大型契約だ。そのプレッシャーもはねのけて、チームの勝利に貢献する姿をぜひとも見せて欲しい。


 巻頭特集ではこの《ビッグネームが日本復帰! NPB復帰組の合格ラインとなる成績をズバリ!》以外にも、《ノムさんの一言を検証? ポジション別 監督の成績一覧!》《球団別 監督1年目の成績をチェック!》《Vの条件 〜優勝のフラグはこれだ!〜》《2015シーズン タイトル争いの行方と隠れた“珍しい”記録を追え!》《激しいポジション争い! レギュラーを奪うのは誰だ》《2015 注目アマチュア選手&ドラフト候補》《もうひとつのプロ野球・独立リーグ注目選手紹介》というトピックスに関して、野球太郎だからこその独自&こだわり視点で、今年見逃せない球界の注目点を紹介している。

 ぜひ、隅々までチェックしていただきたい。

■ライター・プロフィール
オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」、「AllAbout News Dig」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』(新紀元社)では構成を、『漫画・うんちくプロ野球』(メディアファクトリー新書)では監修とコラム執筆を担当している。近著に『福島のおきて』(泰文堂)。Twitterアカウントは@oguman1977(https://twitter.com/oguman1977)

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