井口資仁新監督の元でオープン戦開幕3連勝を挙げた新生・ロッテ。活躍を見せているのは、3番を任されている中村奨吾だ。3試合で打率.778(9打数7安打)、4四死球に犠飛2本。恐ろしいほどの絶好調スタートを決めている。
まだ3試合とはいえ、他にも鈴木大地が打率.500(10打数5安打)、荻野貴司が打率.444(9打数4安打)、加藤翔平も打率.800(5打数4安打)を記録している。この調子を開幕まで持続できれば、他球団にとって脅威なはずだ。
スタメンがほぼ固まっている広島だが、控え選手もここが勝負と言わんばかりの気迫を見せている。
下水流昂が打率.545(11打数6安打)をマークすれば、メヒアも打率.500(12打数6安打)で3本塁打をかっ飛ばした。昨年10月のみやざきフェニックス・リーグで打率4割超をマークし、厚い内野陣に挑む美間優槻も3試合で打率.444(9打数4安打)の猛アピールを見せている。
緒方孝市監督にとっては悩ましい状況になりそうだ。
日本ハムの大砲候補・森山恵佑も一皮剥けてきた。2月24日の中日戦では「7番・一塁」で出場し、1試合2本塁打を記録。高卒ルーキーの清宮幸太郎に負けられないと意地を見せている。
将来の4番候補と目される楽天・内田靖人も絶好調だ。ここまで練習試合、オープン戦を含め、対外試合で3本塁打。昨季は18本塁打で森山とともにイースタン・リーグ本塁打王に輝いた。高卒5年目、いよいよブレイク間近か。
若手スラッガーの奮闘からも目が離せない。
文=落合初春(おちあい・もとはる)