創志学園高、ドラフト6位、2014年入団(3年目)。
1軍のチーム状況が苦しいなか、6月14日の阪神戦、7番ファーストとしてついに1軍デビュー。第1打席でプロ初安打を放った。この試合は3打数2安打1四球と結果を出し、その後もスタメンで起用されている。6月21日現在、6試合で17打数6安打、打率.353、出塁率.500の好成績を残している。
奥浪の課題は守備。主にサードやファーストを守っているが、ファームでの2年間の通算失策数は39にものぼる。6月19日の広島戦でも得点にからむエラーを犯してしまった。
その愛くるしいキャラクターで人気の奥浪だけに、1軍での出場を待っていた人も多買ったはず。次は、大きな一発を見てみたい。
花咲徳栄高、ドラフト3位、2014年入団(3年目)。
今季は4月13日に1軍登録、2試合に先発出場した。その後一旦登録抹消されるが6月3日に再登録、ここまで8試合にスタメンで出場している。伊藤光が登録を抹消されているため、出場機会が増えている。ここで正捕手の座をつかむべくアピールできるかどうか。首脳陣からはリード面で評価をされているようだ。6月21日現在、17試合で29打数9安打、打率.310。
自由ケ丘高、ドラフト4位、2013年入団(4年目)。
今季は4月、5月に1軍に登録され、試合に出場したが、なかなか結果を出せずに登録抹消されていた。6月18日に再び登録されると代打で出場、タイムリー二塁打で打点を挙げ、結果を残す。その後2試合に先発出場したが、21日に登録抹消された。
ファームでは活躍しているイメージがあるだけに、1軍での結果が欲しいところだ。
敦賀気比高、ドラフト3位、2010年入団(7年目)。
山田は2014年に左ヒジの手術をしたため、一旦戦力外になり、後に育成選手として契約。2015年に再び支配下登録された。
今季は6月18日の広島戦に先発。5回を投げて被安打2、与四球2、6奪三振、失点1、自責点1と好投。福良淳一監督は、山田をローテーションに入れることを明言。プロ7年目で待望の初勝利も近いかもしれない。
オリックスのレギュラークラスの高卒入団選手は、T-岡田、伊藤光、西勇輝、駿太、塚原頌平などがいる。T-岡田は好調だったが、腰に違和感が出てしまった…。伊藤光はファームで調整中…。西は2勝8敗と大きく負け越している…。駿太はなかなかレギュラーの座をつかめない…。塚原は好調だったが、首痛で登録抹消…。
このようにレギュラー陣が安泰とは言えないので、若手選手はチャンスをつかんで欲しい。また、レギュラークラスの選手にも、さらなる奮起を期待したい。
文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。