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開幕まで2週間! 良い意味で監督を悩ませる3選手は、栄光のスタメンに名を残すことができるか?

 開幕まで2週間を切り、開幕戦のオーダーを披露し始める監督も出るなど、スタメン争いが終わりに差し掛かった球団もちらほら出てきた。

 しかし、中にはオープン戦で好結果を残し、監督を悩ませ続ける選手もいる。とはいえ選択肢が多いというのは、それだけいい選手がいて戦力が揃っているという証拠。監督としては嬉しい悲鳴だろう。

 そこで今回は、いい意味で監督を困らせている孝行息子3人を紹介しよう。

阪神タイガース


(予想)8番キャッチャー:岡崎太一

 ベテランの鶴岡一成と伸び盛りの梅野隆太郎の競り合いと思われていた阪神の捕手争い。しかし2人を追い抜いて、開幕スタメンの座を奪い取りそうな選手が現れた。2004年の自由獲得枠で獲得された岡崎太一である。

 昨年までのプロ生活11年で、1軍出場41試合、通算打率が2割そこそこという成績だったが、突如として覚醒。オープン戦7試合で11打数5安打をマークし、金本知憲監督から「カッコいい構えになった」とフォームを絶賛されている。

 肝心の守備面も、矢野燿大コーチが「チームのナンバーワン」と評価。このまま好調をキープできれば、開幕戦の京セラドームの電光掲示板には「岡崎」という文字が浮かんでいるはずだ。


北海道日本ハムファイターズ


(予想)8番ライト:石川慎吾

 急性腰痛の淺間大基、左膝関節炎の岡大海と、外野の主力と目されていた選手が軒並み離脱した日ハム。そんな中で気を吐いているのが、昨年、左腕キラーとして名を上げた石川慎吾だ。


 対左投手の打率は3割オーバーで、西武のクローザー・高橋朋己から値千金のヒットを放つなど記憶に残る一打も放った。その一方で、対右投手は1割そこそこ。起用法が限られたことで、ライバルを押しのけてのレギュラー奪取とはならなかった。

 しかし3月5日に行われたDeNAとのオープン戦で、苦手の右投手から3安打を放って猛アピール。人が変わったような打ちっぷりだが、変わっているのは投手の利き腕によって使うバットということで、1打席1打席に賭ける思いが伝わってくる。

 開幕戦で対戦するロッテは、右腕の涌井秀章をマウンドに上がると考えられるが、この調子なら石川が開幕スタメンに名を連ねる可能性は非常に高い。

埼玉西武ライオンズ


(予想)5番指名打者:山川穂高

 2013年のドラフトで、西武から森友哉に次ぐ2位で指名された山川穂高が、いよいよ実力を見せ始めた。

 オープン戦で若手中心のメンバーとはいえ、主に4番で起用され、打率4割の3本塁打。他球団なら開幕スタメンはおろか、開幕4番すら考えられる成績だ。


 しかし山川の守備位置である一塁と三塁には、エルネスト・メヒアと中村剛也がどっかりと座っているため、スンナリとはいかない。DHも現時点では森が有力だ。しかし現状の山川を使わない手はないので、森をライトに置くことも考えられる。

 いい意味で頭痛のタネが増えた田邊徳雄監督が、3月25日にどういう守備配置で試合に臨むのか。楽しみは尽きない。


 ただ、期待の選手が登場する一方で、開幕スタメンと目されていたロッテの平沢大河の2軍降格が決定。高卒での開幕スタメンは相当にハードルが高いことを痛感させられた。

 同期のライバルである楽天のオコエ瑠偉は、開幕1軍が見えてきた位置にいるだけに、ここが踏ん張りどころ。

 次回、開幕直前のスタメン予想の時にどうなっているのか。そして他球団も変化があるのか。この一週間の動向をしっかりと見届けたい。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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