日本代表WBC3連覇へ、今日の準決勝は……どうなりましたか? この原稿を書いている時点ではまだ結果が出ておりません。
しかし、日本代表が勝っても負けても、今回のWBCでは是非とも押さえておきたい珍事件が数多くありました。そこで今回のクローズアップ得点圏内では、ネットやスポーツ紙を賑わせた、勝敗とは関係のない盛り上がりをクローズアップ! WBCの悲喜こもごも・ベスト9を勝手に選定します。少し緩めの野球談義で、決勝戦の前に一息つきましょう。
WBC開催中も、プロ野球は開幕に向けオープン戦の真っ只中。6日の日本vs.キューバ戦の真裏では注目のルーキー大谷翔平選手がDHで巨人戦初登場。偶然にも、同じ日ハムの日本代表・中田翔選手と全く同じタイミングで打席がまわってくる。この打席、大谷選手が空振り三振だったのに対し、中田選手は痛烈なヒット! 格の違いを見せつけた。
3日の中国戦で先制タイムリーを放った中田翔選手。翌日のスポーツ紙一面では中田選手のガッツポーズとともに、応援に駆けつけた母・香織さんのコメントが掲載。が、驚くべきはその内容よりも「中田香織(48)」←48歳!? 若っ! 日本代表の与田・橋上コーチ(そして山本昌も)と同年代…。
各ネットメディアで展開される「試合速報(実況)」。その中において、ニッカンスポーツWEBサイトではキューバのメサ監督を大特集。息詰まる勝負の行方とともに、「怒るメサ」「慌てるメサ」など、その表情や仕草までも逐一速報。極めつきは試合中にバナナをほおばるメサ監督の模様まで! その後、キューバがオランダに足下をすくわれる予兆だった!?
10日の日本vs.オランダ戦を変装して観戦していたのがヤクルトの宮本慎也選手。実はヤクルトからは、日本代表で相川亮二選手、オランダ代表にバレンティン選手、プエルトリコ代表にロマン選手と、3名の選手を決勝トーナメントに輩出。ちなみにオランダ監督も元ヤクルトのミューレン氏、ブラジル代表にも3名のヤクルト勢が名を連ねるなど、「ヤクルト」がWBCに果たした功績は大きかった。
TBSで中継された6日キューバ戦の際に流れ、話題となったのがNIKEのCM。高校野球の選手宣誓をモチーフに、上原浩治・野茂英雄らメジャーリーガーの表情も交えながら、野球界への宣戦布告ともとれる内容を高らかに唱い上げていた。キューバ戦での日本の戦いがふがいなかっただけに、その力強いメッセージが野球人の心を捕えて離さなかった。ちなみにWBCの公式スポンサーはNIKEではなくミズノです。
8日の台湾戦の前にメディアを賑わせたのが、稲葉篤紀選手が打席に立つ際、スタンドのファンが跳びはねながら応援する「稲葉ジャンプ」の禁止令。「近隣住民への配慮からご遠慮いただきたい」という東京ドーム側のコメントも出ていたが、実際に試合が始まってみれば、やっぱりみんな稲葉ジャンプ。ジャンプ禁止球場の場合は「稲葉スクワット」をするというマナーがあることも、これを機に覚えておきたい。
それまでの打撃不調がうって変わって花火大会となった10日のオランダ戦。日本代表は6本の本塁打を放ち、WBC1試合最多本塁打記録に並ぶともに、ソロ・2ラン・3ラン・満塁弾がすべて飛び出す「サイクルホームラン」も達成した。この突然の大爆発を「ドームラン」と言及したのがこの日のTBS解説者・桑田真澄。一部ファンの間で囁かれていた、東京ドームの空調が生み出す(という都市伝説の)ホームラン=ドームランについて、プロ野球関係者が言及したのが初めてのことだっただけにネットは一時騒然。実況アナウンサーも対応に苦慮していた。
6日のキューバ戦では5者連続三振と復調の兆しを見せた田中将大選手。しかし、一部スポーツ紙では「マー君降格、中継ぎも」の報道が。これに噛みついたのがボストン・レッドソックスの上原浩治投手。Twitterで「先発の調子が悪いから、中継ぎに降格?? 降格って何やねん 中継ぎをバカにするなよ」とツイート。自身も現在、中継ぎとして活躍するだけに思うところがあったようだ。
ネットの世界で絶賛されたのが1次リーグ台湾ラウンドに登場したボールガール・思思さん(24)、Sylviaさん(22)、Lynn(25)さんの3人。日本のTwitterでも試合内容よりも徐々にボールガールのツイートが多くなり、挙げ句、前述したニッカンスポーツ試合実況でも話題に。台湾ラウンドの勝敗の行方とともに野球ファンの視線を釘付けにしていた。