■将来の大砲候補
上林誠知(22歳)
真砂勇介(23歳)
主軸が30代のソフトバンクも次世代の大砲を育成していきたいところ。筆頭は上林誠知。昨季は13本塁打を放ち、侍ジャパンでの韓国戦でも起死回生の一発を見せた。パワーでは真砂勇介も有力。昨季は2軍で8本塁打を放ち、さらなる成長を期待されている。
■将来の大砲候補
愛斗(20歳)
未完の大砲だった山川穂高が1軍で本格化した西武は、森友哉とともに未来の中軸を担う存在を育てたい。そこで、大器の片鱗を見せているのは高卒3年目を迎える愛斗。昨季はファームで43試合に出場し、打率.358、8本塁打をマーク。豪快なスイングはまだ20歳とは思えぬ力強さで、西武らしい強打者に成長しそうだ。
■将来の大砲候補
内田靖人(22歳)
フェルナンド(25歳)
生え抜き大砲育成に力を注ぎ始めた楽天。まずは内田靖人に注目したい。昨季は2軍で18本塁打を放ち、オープン戦でもしっかりとサク越え。上昇気流に乗っている。
プロ4年目のフェルナンドも2軍で打率.281、9本塁打をマークし、1軍で勝負できるレベルに到達した。ここにルーキーの岩見雅紀(慶應義塾大、ドラフト2位)、田中耀飛(兵庫ブルーサンダーズ、ドラフト5位)らが加わり、3年後の中軸争いが展開されそうだ。
■将来の大砲候補
宗佑磨(21歳)
杉本裕太郎(26歳)
園部聡(22歳)
急成長を見せているのは高卒4年目の宗佑磨。昨季は2軍戦104試合で1本塁打。長身、細身でどちらかといえばサク越えを期待できるタイプではなかったが、今季のオープン戦では3月17日までに9試合で4本塁打の大活躍を見せている。
杉本裕太郎は紅白戦で4番を任せられる逸材。そのほかにも園部聡ら、パワー自慢の打者は多い。T-岡田、吉田正尚に続き、中軸候補に名乗りを上げたい。
■将来の大砲候補
横尾俊建(24歳)
森山恵佑(23歳)
淺間大基(21歳)
高濱祐仁(21歳)
日本ハムの大砲候補は多い。横尾俊建は昨季、50試合で7本塁打を放ち、持ち前のパワーが1軍でも通用することを証明した。
昨季、ルーキーながら2軍で18本塁打をマークした森山恵佑も好気配。星稜高時代はグラウンドのライト後方に設置された「松井ネット」を越える当たりを飛ばしたこともある正真正銘の「ゴジラ2世」。大谷翔平(エンゼルス)が抜けた今季は大チャンスだ。
横浜高の同級生コンビ、淺間大基と高濱祐仁も順調に成長している。昨季は2軍で淺間が51試合で打率.313、7本塁打を記録すると、高濱も負けじと92試合で打率.295、9本塁打を記録した。淺間はスラっとした体型だが、2016年に札幌ドームで流して打った初本塁打が印象的。意外にも大砲に化けるかもしれない。清宮幸太郎が越えるべき壁はこの4人だ。
■将来の大砲候補
井上晴哉(28歳)
香月一也(21歳)
ロッテはあまり大物打ちを獲得してこなかったこともあり、現状では井上晴哉が一番手。高卒4年目の香月一也も昨季は2軍で9本塁打を放ち、長打力を伸ばしている。ここにドラ1・安田尚憲(履正社高)を加え、3年後、ロッテの中軸がどうなっているか楽しみだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)