【激闘を振り返る!先週の試合をダイジェストで紹介!!】
<セ・リーグ編>
広島がついに、暗黒の歴史に終止符を打った。先週のこのコーナーでも「注目カード」として取り上げた、24日からの中日vs広島3連戦。初戦を5-3で勝利し、10年間勝ち越しがなかったナゴヤドームでの勝ち越しを決めた広島が、翌25日もエルドレッドの2試合連続となる本塁打で連勝。16年ぶりとなるAクラス入りを決めると同時に、CS出場も確定した。
逆に敗れた中日は、5位だった2001(平成13)年以来、12年ぶりのBクラスが確定。球団史上初めて、CS進出を逃す結果となってしまった。全チームに負け越している中日と、巨人には差をつけられるも下位にはしっかり勝ち星をあげている広島。その差が出た結果といえるだろう。
9月はピリッとしない戦いが続いていた阪神だが、24日のヤクルト戦でメッセンジャーが無四球完封勝利を飾り、3年ぶりのCS進出を確定させた。9月に登板した3試合、合計22イニングで1失点も、なかなか勝ち星がつかなかったメッセンジャーは「2位で必ず終わる。CS優勝に向けて頑張る」と力強いコメント。2位と3位が戦うCSファーストステージでも、ローテの軸になることは間違いない。
<パ・リーグ編>
一方、先週のパ・リーグの大きな話題は何と言っても楽天の優勝だろう。26日の西武戦に勝利し、同日にロッテが日本ハムに敗れたため、楽天の球団創設9年目での初優勝が決まった。創設以来、Aクラスは1度だけのチームがついにペナントレースを制覇した。楽天は17日からKスタで行われるCSファイナルステージで、第1ステージの勝者と戦う。
そのCS2位通過を狙うロッテは、苦しい戦いが続いている。楽天の優勝をアシストした26日の敗戦を含めた、24日からの日本ハム3連戦は1勝2敗で負け越し。翌日の楽天戦は前日の“ビールかけ”の影響があった楽天のミスに助けられて勝利したものの、29日の西武戦はサヨナラ負け。ここにきて里崎、角中が故障で2軍落ちしたことが大きく影響している。
そのロッテを追いかけるソフトバンクは、24日からのオリックス3連戦で“痛恨”の3連敗。第1戦に敗れて優勝の可能性が完全消滅し、カードが変わった28日の西武戦で敗れた場合はBクラスに転落する危機的状況だったが、その試合は延長10回に長谷川のヒットでサヨナラ勝ち。なんとか3位をキープしている。
その西武は翌日の29日、ロッテと対戦してサヨナラ勝ちをおさめた。数字的には西武が一番厳しいとみられているが、ロッテとソフトバンクとの直接対決をそれぞれ2試合ずつ残しているだけに、不気味な存在だ。