高校野球の最前線をお伝えする連載企画「高校野球最前線 秋の陣!」。3連休も各地で盛り上がった秋季大会。最新のニュース、トピックスをお伝えしよう。
9月14日、秋季青森県大会1回戦、東奥義塾が今夏甲子園8強の八戸学院光星を10対3(8回コールド)で下した。東奥義塾は15安打で終始圧倒。1981年夏以来の甲子園出場に向け、視界良好だ。
八戸学院光星は、仲井宗基監督が侍ジャパンU-18代表のコーチを務めたため、チーム作りが遅れたのではないかとも言われている。現役の指導者が代表チームにいると心強いが、こうした不利を生させないための対策も必要となりそうだ。
1983年の開校以来、初の甲子園を目指す東京学館新潟がリベンジを果たした。新潟大会2回戦、日本文理を7対5の接戦で下し、夏の決勝の雪辱を果たした。
日本文理は昨秋から続いた県内公式戦の連勝が18でストップ。新潟県では二番手グループが着実に力をつけてきているが、いよいよ戦国時代に突入しそうな雰囲気がある。
福島大会2回戦では、学法石川が聖光学院を10対2(7回コールド)で下した。聖光学院は夏の福島大会13連覇中。夏に強いイメージがあるが、秋も当然強く、昨年まで4連覇中だった。
学法石川は昨年11月に名将・佐々木順一朗監督が就任し、順調に成長している。
ただ、聖光学院は負けた後が怖い。泥だらけになってチームがガラッと変わる。来春以降は巻き返してくるだろう。
3年生の最後の表舞台になる国体。今年は茨城県で9月29日に開幕する。出場校は、八戸学院光星(青森)、仙台育英(宮城)、作新学院(栃木)、関東一(東京)、星稜(石川)、中京学院大中京(岐阜)、履正社(大阪)、明石商(兵庫)、智辯和歌山(和歌山)、宇部鴻城(山口)、海星(長崎)、霞ヶ浦(開催地・茨城)の12校の予定。
ドラフト候補にとっては最後のアピールチャンス。高校生・奥川恭伸(星稜)を目に焼きつける最後の機会になりそうだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)