野球の上手さよりも!!バッセンできた息子の巻/第61打席
今回で第61弾!
漫画家・平沢健司さんは、現在『月刊チャンピオン』で連載中。野球部出身で、今でもバッティングセンター(通称“バッセン”)に通っている実践派。平沢さんの観察眼が光る奇妙なバッセンの世界をどうぞ!
お父さんとの決定的な違いは、最終的にお金の話を持ち出してくるところ。
まぁ、無理もない。普段、1円でも安い商品を求め、隣町のスーパーまで自転車を飛ばすお母さんにとって、500円は大金なのである。それを適当に空振りされては、たまったものではない。
するとお父さん。
「なにも子どもに金のことは言わなくても……」
食い気味でお母さんが返す。
「あんたの稼ぎが少ないからでしょ!」
言ってはならない一言。
本気でヘコむお父さん。
そんなお父さんに、息子がバットを差し出し
「たまにはお父さんも打ってみれば? スッキリするよ!」
このご両親、野球の教え方には少々間違いがあったかもしれないが、息子の教育方針に関しては、決して間違っていなかったようだ。
画・文=(ひらさわ・けんじ)/ギャグ漫画家。「バッティングが好き」という理由だけで、小・中・高と野球を続けてきた。バッセンのお世話になった回数は数知れず。好きな打法は、天秤打法。好きな返しは、センター返し。『月刊チャンピオン』にて「アンダーライフ」連載中!
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