プロ野球オープン戦も中盤へ! 今こそ必死のアピールを続けたい開幕スタメン候補たち
練習試合からオープン戦に変わり、各チームのレギュラー争いも徐々に本格的なムードになってきた。そろそろ中堅の選手が出てくることもあり、若手たちはここからがまた踏ん張りどころ。
そんな中でも、与えられたチャンスでしっかりと結果を残し、開幕スタメンを勝ち取りそうな若手がいる。特集第2回は、セ・リーグのこの3選手に注目した。
読売ジャイアンツ
(予想)8番サード:岡本和真
キャンプ明けの実戦から「8番サード」で起用されている岡本和真が、「ついに覚醒の時がきた!?」と思わせる打棒見せつけた。
2月こそ湿っていたバットが、辛抱強く起用した高橋由伸監督の期待が実り、3月に入って突如1試合4安打と爆発。勢いに乗った若手の魅力を感じさせるのには。十分なパフォーマンスだった。
守備で“やらかす”とはいえ、まだプロ入り3年目の若手。スケールの大きな生え抜きドラ1の「開幕サード」が、いよいよ現実味を帯びてきた。
阪神タイガース
(予想)7番レフト:高山俊
「オープン戦全試合先発で英才教育を施す」と、金本知憲監督の期待を背負っているのが、阪神の昨年のドラ1・高山だ。
元々、故障明けで無理をさせたくないという理由により、キャンプは2軍スタートだった。しかし四国アイランドリーグプラス・高知との練習試合で、3安打猛打賞。しかも外野の全方向に打ち分けるという芸当をやってのけ、改めて1軍級の能力を持っていることを証明した。
新監督は名監督になれるか。それは金本チルドレンにかかっていると言っても過言ではない。
横浜DeNAベイスターズ
(予想)8番キャッチャー:戸柱恭孝
昨年も3人の選手が代わる代わる先発を務めるなど、なかなか沈静化しない横浜の正捕手争い。そこに割って入ってきたのが、昨年のドラ4・戸柱恭孝である。
駒澤大からNTT西日本を経てプロ入りした戸柱は、同じく駒澤大卒のドラ1・今永昇太とバッテリーを組んで、昨年のセ・リーグ覇者であるヤクルト打線をピシャリ。バレンティンを三振に切ってとるなど、冴えるリードでもうアピールした。
ちなみに駒澤大といえば、昨季で退いた中畑清氏の母校でもある。中畑氏と入れ替わりで入団した大学の後輩たちが、横浜を強くする。中畑氏がもう1年監督をしていたら…とも思うが、これもまたドラマだろう。
鍛錬を積んだ高卒ドラ1、キラ星の如く現れた大卒ドラ1、そして社会人経由でのし上がったドラ4と、それぞれ入団のは違えど、目指すところは一緒だ。ぜひともこのまま突き抜けて、シーズンで相まみえることを期待したい。
そして今週はどんな選手が頭角を表わすのか。生き残りをかけた若手の死闘は、まだまだ続く。
文=森田真悟(もりた・しんご)
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