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今年は優勝争いがアツい!久しぶりの優勝を狙う広島とオリックスが2位から追い上げる!

セ・リーグ順位予報


 先週、首位巨人と2位阪神のゲーム差は「1.5」、3位広島とは「3」の差があったセ・リーグの上位3チーム。ところが、1週間経ってみると、巨人が3勝3敗、阪神が2勝4敗とつまずく中、広島が 5勝1敗と一気に貯金+4。エース前田健太で敗れるという誤算はあったが、5勝も嬉しい誤算か!? これで広島が巨人とのゲーム差わずか「1」の2位に浮上し、ますますセ・リーグは混迷を極めてきた。

 追う広島、追われる巨人、という構図になった今週、その2チームがいきなり激突! 2日(火)からの巨人vs広島3連戦はまさに天王山だ。両チームにとって幸か不幸か、この3連戦は長野→前橋→宇都宮という移動しながらの3試合。勝っても勢いに乗りづらく、負けても気持ちを切り替えやすいのがどちらのチームに味方をするのか?

 広島はその後、横浜スタジアムでDeNAと、巨人はヤクルトと神宮球場で3連戦を迎える。巨人は先週末もロードで、来週前半もロードの試合が続き、ここに来て本拠地東京ドーム以外で12連戦となるのがどう影響するか?

 一方、3位に沈んだ阪神も首位・巨人とのゲーム差はまだ「2.5」と射程圏内。来週、巨人と広島をホーム甲子園球場に迎える運命の6連戦を控えるだけに、今週のDeNA戦、中日戦ではしっかり貯金をしておきたい。

 下位3チームで注目なのは先週一気に4位に浮上したDeNAだ。今週は阪神、広島との6連戦。ここで上位食い、さらには6連勝、なんてことがあれば「3位浮上」も夢ではなくなってくる。混セの台風の目になるかどうか、大注目だ。



パ・リーグ順位予報


 9月に入って、ペナントレースは佳境に入った。パ・リーグではソフトバンクとオリックスが激しい優勝争いを繰り広げている。

 8月最終週は、両チームの明暗がわかれた週となった。優勝争い真っ只中のソフトバンクは、日本ハム、楽天との3連戦ずつ合計6戦で、2勝4敗と痛恨の負け越し。反対にオリックスはロッテに3連勝したアドバンテージで、合計6戦で4勝2敗と勝ち越し。ソフトバンクとのゲーム差を「1.5」まで縮めた。

 こうした状況のなかで2日(火)から迎えるのが、ソフトバンクvsオリックスの直接対決3連戦だ。今季パ・リーグの優勝争いを大きく左右する首位攻防戦であり、まさに天王山といえるだろう。

 一方の3位争いは、自力で3位に入れる可能性が残る日本ハムが優位か。2日(火)から、ここまで10勝7敗と得意にしている楽天と2連戦が控えている。ただ、5日(金)からはオリックス、ソフトバンク、オリックスと移動日を挟みつつ首位争いをする2チームと9試合戦うことに。大型連敗には要注意だ。

 追いかける西武とロッテは、2日(火)から西武ドームで直接対決3連戦、そして8日(月)からはQVCマリンに舞台を移して4連戦が待っている。対戦成績は西武の10勝7敗と分の悪いロッテ。ここで負け越すだけでなく、五分五分で星を潰し合うようなことになると、最大の目的である3位・日本ハムの追撃ができなくなってしまう。連勝以外の結果では、CS進出が霞んでいく状況になりかねない。



セ・リーグタイトル予報/首位打者争い


 自力Vが消滅し、いち早く秋風が吹き始めてしまったのが5位・中日と最下位ヤクルトのファンに違いない。だからこそ、これからの楽しみは個人タイトル争い。打率2位の山田哲人(ヤクルト)と3位のルナ(中日)が、1位マートン(阪神)に追いつけるかどうかに一喜一憂したいところだ。

 先週1週間はマートンが.341→.339、山田が.337→.336、ルナが.333→.332と3人揃って微減。差はほとんど変わっていない。



 マートンは今週、相性の良いDeNA、中日が相手だけに少しでも率を稼ぎたいところ。

 一方の山田は、もっとも数字を残せているホーム神宮球場での6連戦となるだけに、この1週間で一気に差を詰めたい。

 ルナにとっても今週対戦するヤクルトと阪神は相性のいい対戦相手だが、気がかりなのは昨季シーズン途中のケガで9月以降休んでいたこと。秋以降のスタミナがいかほどかも試される戦いとなる。


パ・リーグタイトル予報/本塁打王争い


 ペナントレースが佳境に入るのと同時に、熾烈を極めるのが個人タイトル争いだ。投手部門、打撃部門ともにタイトルに手が届きそうな選手たちにとって、この1カ月は特別な1カ月になるだろう。

 例年になく僅差で争っているのが、ホームランダービーだ。現在はペーニャ(オリックス)と中村剛也(西武)が28本でトップに並び、メヒア(西武)が1本差で追っている。

 この争いの本命はズバリ、28本塁打を記録している中村だ。開幕はケガで出遅れたこともあってか、4月はわずか1本塁打、5月も4本塁打とスローペースなスタートだった。しかし、6月は7本と調子を上げ、8月はなんと11本と、脅威の“まくり”をみせて一気にトップへ躍り出た。2年ぶり5度目の本塁打王へ、視界は良好だ。



 ライバルたちはやはり外国人選手たち。対抗は同じく28本塁打を放っているペーニャだろう。優勝争いしているチームなだけに、相手投手が真っ向勝負してくるか否か、その辺りもポイントとなりそうだ。

 穴はシーズン途中に来日したエルネスト・メヒア(西武)か。5月15日、来日初打席初本塁打のド派手なデビューを飾り、8月にはなんと中村と並ぶ月間11本をマーク。かつてシーズン途中入団選手が本塁打王になったケースはない。メヒアが本塁打王になれば、史上初のタイトルホルダーが誕生する。



■ライター・プロフィール
オグマナオト/セ・リーグ担当
鈴木雷人/パ・リーグ担当

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