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甲子園で見たかった!高校野球・地方大会で敗れたプロ注目選手たち(野手編)

 開幕が迫ってきた夏の甲子園大会。全国49地区の代表校が決定した反面、惜しくも地方大会で敗れ、甲子園に出場ならなかったチームもある。

 地方大会で敗れたチームには、今秋のドラフト会議での指名が有力視されている高校球児たちもたくさんいた。今回は、地方大会で消えたドラフト候補野手を紹介したい。

黒瀬健太(初芝橋本)


 5月半ばには大阪桐蔭時代の中田翔(日本ハム)の高校通算87本塁打を更新。昨秋には1試合5本塁打の伝説も作り、今夏の和歌山大会前には97本塁打まで記録を伸ばした。

 最後の夏にどんな活躍を見せるか、通算本塁打数が3ケタに乗るか、期待されたものの、7月19日、和歌山大会3回戦の田辺工戦で0−2で敗退。4打数無安打だった2回戦に続き、2打数無安打(2四球)で、黒瀬の夏は無安打のまま終わってしまった。

勝俣翔貴(東海大菅生)


 あと一歩で甲子園出場を逃したドラフト候補といえば、勝俣翔貴だろう。西東京大会決勝戦までコマを進め、春夏連続出場の期待がかかるも、スーパー1年生・清宮幸太郎のいる早稲田実業に、まさかの逆転負けで敗れた。

 勝俣は投手としても140キロを計測するが、将来性やスケールの大きさでは野手のほうが有望視されている。高校生随一のヘッドスピードが魅力だ。

 この夏、悔しい思いをした勝俣の、更なる成長に期待したい。

漁大稀(魚津工)



 172センチ92キロの堂々たる体格から豪打を連発した漁大稀(すなどり・たいき)。昨秋、今春の県大会でともに3試合連続本塁打を放った逸材だ。5月31日の招待試合では、今夏の神奈川代表に決まった東海大相模のエース左腕・小笠原慎之介から安打を放ち、評価を上げた。

 富山大会3回戦の滑川戦では、自身も同点となる本塁打を放ったものの、延長戦に及ぶ接戦の末、9−11で敗れた。名前といい体格といい、インパクトがある漁(すなどり)を、覚えておいて損はないだろう。

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