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「ゆったり観戦したい野球ファン」へ。混雑度から見る狙い目のスタジアムはどこだ!?

2017年ゆったり観戦にオススメ!?の千葉マリンスタジアム

 気温が20度を超える日が多くなり、野球観戦しながらのビールが美味しい季節になった。開幕当初の球場では肌寒さを感じたが、ようやく快適な観戦シーズンの到来だ。

 野球観戦といえば、今では各球団ともスタジアムをたくさんの観客で埋めるために様々な工夫を凝らし、ほぼ満員という試合が本当に多くなってきた。

 これはプロ野球業界にとって大変に喜ばしいことだ。しかし野球マニアには年配のファンも多い、そして、年配のファンはゆったり観戦したい……、という方も多いはず。そこで今回は、各スタジアムの混雑状況に注目してみた。

混雑度が高いスタジアムはどこだ!?


 たくさんの観客が押し寄せ、スタジアムが混雑している理由には「イベントなど球団の集客努力」「チームの好調」「屋根つきか、ドームか」などが挙げられる。

 現在、スタジアムの収容人数に対する1試合あたりの平均入場者数を見ると、収容人数の約9割に達する動員力を誇るスタジアムは、「Koboパーク宮城」「横浜スタジアム」「阪神甲子園球場」「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」「ヤフオク!ドーム」の5カ所だ。

 特に楽天と広島はチームの調子がよく、球団の集客への取り組みも熱心。これらが相乗効果を生んでいるといえる。ファンのボルテージも高く、スタンドの雰囲気もいいことがリピーターを生んでいるのだろう。

 また、「球場エンターテインメント」的なファンサービスでも人気を博し、常に満員に近い状態になっているのがソフトバンクとDeNA。

 キャンプから観客を楽しませるエンターテイメントの提供を怠らないソフトバンクはその筆頭だ。

 そして近年、ボールパーク構想を打ち立て、目覚ましい集客増を記録したのがDeNA。こういったファンの盛り上がりは選手を活気づけ、DeNAは長い低迷期から脱した。

 筆者の実体験的印象では、横浜スタジアムが最も「混雑感」を感じる。それは、座席の狭さも影響しているのだが……。

狙い目のスタジアムはどこ?


 それでは、今、ゆったりと観戦できるスタジアムはどこだろう。残念ながらチーム状態が悪い球団のホームが挙がってくる。その筆頭がロッテの「ZOZOマリンスタジアム」だ。

 ZOZOマリンスタジアムの1試合あたりの平均入場者数は、収容人数の7割を下回っている。熱狂的なファンが多く、応援のボルテージの高さでは12球団指折りのロッテだが、最下位にあえぐ現在のチーム状態では、集客が悪いのも致し方ない……。

 また、チーム状態はまずまずで、ゆったりできるスタジアムは西武の「メットライフドーム」だろう。平均入場者は収容人数の7割程度ながら、好ゲームが繰り広げられるので、筆者はゆったりと好ゲームを楽しめる穴場と見ている。

 ゆったり観戦できて、ゲームも盛り上がる。それが筆者のような「ゆとり観戦者」には重要なポイントなのだ。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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